初めての試合の思い出
Twitterのタイムラインにちらほらそういった話題が載っていて、ふと自分が初めて試合に出た時のことについて思い出してみました。
試合という文化を知らずに育った
ビリヤードを始めた学生時代に通っていたお店は、3~5人の固定の常連客がいるだけのお店で、そこに2年間通って球を撞き続けていました。
そのお店はビルのオーナーが道楽なのか税金対策なのかでやっていたお店で、店のイベントのようなものは殆どなく。
唯一あったイベントと言えばオーナーの奥様がチヂミ(おいしい)を焼いて持ってきてくれるっていうのだけでした。
卒業とともに上京し、色々あって北関東と埼玉を往復するようなビリヤード生活になったのですが、箱庭育ちだったので世の中には試合という文化があることを全く知らず。
北関東でもいついっても人がいない漫画喫茶で撞いていたので、やはり試合に触れることはなかったです。
気付いたら試合にエントリーされてた
埼玉に戻ったときのことです。
いつも通りに空いた時間にビリヤードの練習を、と実家近所のちゃんとしたビリヤード場に行ったのですが、どうやらマンスリーの日だったようです。
普通に練習しようとばかり思っていたのですが、店長から
「試合があるんだけど出る?」
と聞かれ、試合が何のことなのかわからぬままに出ると回答。
エントリーフィーを先払いの場代と勘違いしたまま払って、練習してたら対戦相手なる方がきて一緒にやることに。
対戦相手はA級の店員だった
何やらエントリー数が凄く少なかったとかで、初戦の相手はA級の店員さんでした。
このお店で何度かお見かけした時に、怖い球撞くなぁ凄いなぁと思っていた方が相手で、まぁボッコボコにされまして。
そのくせ最後は相手が9番イレスクラッチして僕の勝ち。
たしか、こんな感じだった記憶。
このイレスクラッチ、そんな引かなくてもええやんって思ってて、明らかに狙ってスクラッチしてたなっていうことだけは未だに記憶に残っています。
と、いうか、初めての試合の記憶ってこのイレスクラッチで勝ちをもらったってところしか記憶がない。
店員だから蹂躙して優勝するわけにもいかないっていうのがあったんでしょうけど、やるならもうちょっと上手く八百長すりゃいいのになって当時も今も思ってる。
試合の楽しさを知ったのは2回目の試合から
初めての試合は結局なんだかよくわからぬままに勝ったり負けたりして、3位タイだったような、そもそも人数がいない3位タイとはなんなのかって感じでした。
その後、北関東の住居周辺のビリヤード事情があまりに残念で、近隣で一番ちゃんとしていたのが福島だったので北関東から福島に引っ越す、職場からガンガン離れていくという頭の悪いことをしたのが23歳の冬。
引っ越し先近隣のお店にはマンスリーの試合があった
ビリヤード場があったから引っ越したのですが、引っ越し先近隣のビリヤード場にはマンスリーのオープン戦がありました。
これは何なのか、と店員に聞いてフォーマットやら何やらを学び初めて試合という概念を理解。
理解した上で、楽しそうだし出てみようと2回目の試合に参加しました。
試合の緊張感でキュー先が震え続けた
2回目の試合で初めて試合の緊張感というビリヤードの醍醐味を経験しました。
お店の店長ことマスターが見ている前っていうのもあったんだろうけど、それにしてももの凄く緊張しました。
最初から最後までずっとキュー先が震えてたし、本当に球が入らなかった。
そういった中で9番を入れた時の気持ちよさったらもう!
試合の後の反省会も楽しかった
当時はB級が多くいたお店だったのですが、試合が26時とかに終わって、そこから2時間くらいみんなで反省会という名の総当たり戦をするのがもの凄く楽しかったです。
若かったなぁと思いますが、ガチンコで若かったのは僕だけで他の方はアラサーだったはずなので純粋に体力が凄い。
人間なので色々あったりするもんですが、この時の純粋な感じは今でも凄くいい思い出の一つになっています。
試合って凄く楽しい
そんなこんなでその後は少しずつ試合に出る頻度が上がり、その後一時的にビリヤードから離れて試合に出なくなったりもしたけども、今ではほぼ週一で試合に出ている状態です。
どう考えても勝てない試合も多く出ていますが、そういう試合で頑張れた時の経験値の溜まり方って結構凄い。
何より、格上の方相手の試合でちゃんと撞けた時の楽しさがすっごい。
生活の関係で試合に出ることが難しい人は仕方ないとは思いますが、そうじゃなくて心づもりだけで出る出ないを決められる状態ならば試合に出た方がいいと思います。
負けたらそれはもう悔しいですがそれが練習の糧になりますし、勝てた時の脳汁が堪らないし楽しいのが試合。
別に負けたからって何があるわけでもないのに本当にガッチガチに緊張することがあるのは何なんだろうなって気になりますが、緊張を乗り越えた時の解放感が病み付きになるポイントでもあるんだろうなって思います。