ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

ブレイク後の配置を取りきる練習

複数の球を手で台上に転がして止まった状態の配置を取りきる、いわゆるバラ球を取りきる練習は手球の転がし方を覚えたり自分の苦手を把握したりすることに有効です。

バラ球の練習から一歩踏み込んだ練習がないかなと思い、ブレイク後の配置からスタートする練習を最近始めました。

9ボールでブレイクした後の配置を取りきる練習

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こんな感じで自分でラックを組んで、ブレイクして

 

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この配置を取りきる。

 

どんな配置でも取りきろうというわけではなく、これなら取りきれるだろうって思える配置を取りきるようにしています。

 

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こんな配置になっちゃったら取りきるのはまず無理ですし。

 

繰り返し同じ配置に取り組むためにマーキングする

チョークでラシャに跡をつけるのはお店に迷惑がかかるしあまり推奨されるものでもないです。

また、目視で同じ配置を毎回作るというのも余程超人的な能力がないとセンチ単位でずれて別物の配置になるんじゃないかと思っています。

こういったことを鑑みて、僕はシールでマーキングしています。

 

ファイルのパンチ穴補強シール。

これなら安いし、粘着力も弱いからラシャを傷めないし。

 

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こんな感じでブレイク後の配置で一度ボールをどかしてシールを付けていきます。

(撮影用にすべてシールを貼ってからボールを再セットしましたが、普段は1個シールを貼る都度ボールを再セットしています。)

 

バラ球練習よりも優れるポイント

複数個の取りきり練習なのでバラ球の取りきりと一緒ではあるのですが、バラ球よりも優れる点がいくつかあります。

 

実際に起こり得る配置で練習できる

バラ球は手で転がしたり位置調整して配置を作れるので、配置に意思が介在します。

特定の配置が苦手だからっていうときにはいいのですが、それでも多少は不自然なものです。

一方、この練習はブレイク後の配置なので、配置に意思が介在していません。

試合等でも発生し得る配置なわけで、より実戦に近い練習となっています。

 

ブレイクショットの練習もできる

最初にブレイクショットをしますから当然ブレイクショットの練習も並行してできます。

加減、撞き方によって配置がどのように変化するのかを学ぶことができるところもいいポイントです。

 

何度か失敗した後の取りきる直前になると緊張感が強い

取りきるまで辞めない意識で取り組むと、何度か失敗してからやっと取りきれそうってなったときの緊張感が凄いです。

これは連続成功系の練習でも当てはまる要素ですが、一球一球異なるショットをして繋げてからの勝負の一球なのでドキドキする気持ちが他の練習よりも強いです。

残り2球で外して「ノープレッシャーなら成功したのに!」と思うことがちょいちょいあります。

緊張感を克服して取りきれるようになればメンタルも鍛えられそうです。

 

1番の位置次第で取り出しに難しい球を練習できる

フリーボールだと入れ、ダシ共に簡単なところから開始できますが、1番の位置次第ですが最初に難しいショットを練習できる機会が多いです。

上述した写真の配置だと取り出しは1番ど真っ直ぐなため2番から3番につなげられるエリアを横切る方向に押し加減だけで調整する、という厄介な感じ。

失敗すると1番からやり直し、つまりこの押し加減を気を付けるショットを一番多く撞けたので、普段あまりやらないなかなか有意義な練習でした。

 

できると思っているのにできない要素を抽出できる

取りきれると思って開始するわけですが、しばしば取りきれません。

この取りきれない原因となるところができると思っているのにできない要素です。

この部分を抽出することで、そこに特化したドリル練習を組み立てることもできますし、気を付けるべきポイントとして覚えることもできます。

 

練習時に気を付けるべきポイント

何度かこの練習に取り組んでいますがいくつか気を付けるべきポイントがあります。

 

序盤で雑に撞かないようにする

何度も失敗すると段々最初の方が雑なショットになりがちです。

練習時間は限られているし、効果的に練習するためにも雑に撞かない、今回で絶対に成功させる、といった強い気持ちで練習に取り組んだ方がいいです。

 

ミスが多発する原因を覚える

取りきれそうだなと思って開始した配置でもミスが多発することもあります。

こういったときに、どういったミスするのかをしっかり覚えることが大切です。

最初に振りを考える意識が甘いからなのか、選択しているショットが難しいショットになっているのか。

私自身は振りを考える意識が甘すぎということが多いので、ここが自分の弱点なんだなと反省しています。

 

難しいと感じたところは重点練習する癖をつける

上述したミスの原因を考えることに付随するのですが、ミスが発生するってことはできていないということなので、ミスする箇所だけを重点的に練習した方がいいと思っています。

例えば、5番から6番の振りでミスしやすい箇所なら5番を入れてちゃんと振りをつけられるようになるまで5番を繰り返す等。

繰り返す中で試行錯誤して、一番安定度が高い方法を見つけて覚えていくのも大切です。

 

実戦では一発成功しなければならないことを意識する

試合等ではミスしたからやり直しというわけにはいきません。

一発成功できなくてイージーな配置が残ったら取りきられて負けます。

この辺りは心構えみたいな話でこの練習に限らず自分をちゃんと律しろという話ではあるのですが、1人で練習しているとしばしば抜け落ちる感覚でもあるので気を付けたいです。

 

自ら組み立てて勝ちきれるようなるために

プロアマオープンのハウストーナメントに参加すると、相手の方が5ラック、6ラック取るまでに回ってくるチャンスが1回といったことが非常に多いです。

この1回のチャンスから自分で完全にコントロールしていかないと勝てないわけで、そのためにも取りきれるって思えるときは取りきる。取りきれないならしっかり守ることが求められるわけです。

そんなことがいきなりできるわけはないのですが、それでも継続して取り組んでいく必要があるなと感じています。