ビリヤードの実力が上がる6つの練習方法
万年B級、一生懸命練習しているつもりだったけどちっとも試合で勝てずに10年余りが経過していましたが、先日ついに優勝しました。
ことここに至るまで色々な練習をしてきましたが、特に効果があったなって思うビリヤードの練習方法についてまとめました。
あと、これはあまり効果がなかったなと思う練習方法についても後半にまとめました。
- 実力アップに効果があった練習方法
- 1.上手い人の話をちゃんと聞く
- 2.有料で1回1時間以上のプロレッスン
- 3.固定配置の取りきり練習
- 4.限界のキュー切れ練習
- 5.試合に出て課題を抽出する
- 6.筋トレと睡眠
- 実力アップにあまり繋がらなかったこと
- 9ボールのフルブレイク練習
- ボウラードやバラ球
- 実力をアップさせる練習方法のまとめ
実力アップに効果があった練習方法
まずは効果があった練習方法について。
以下に記載することは効果があった順ではなく、いずれも同じくらいの効果があったものだと思っていただければ幸いです。
1.上手い人の話をちゃんと聞く
よく人のアドバイスをあんまり鵜呑みにすると上達しない、といった言説を聞きますが、そんなに鵜呑みにするほどちゃんと聞くことって難しいのではないでしょうか。
上級者というのは色々な過程を経て上手くなっています。
その過程の中で、今の私が経験しているミスも当然経験し、そしてそれを解消して上手くなっているわけです。
自分は自分だから、と人の話を聞かないというのはとてももったいないことだと思います。
案外みんな言ってることが同じ
言葉の表現方法に差はあるのですが、その本質的な意味について分析するとあの人もこの人もまったく同じことを言っている、といったことが非常に多いです。
代表的な例だと
- 振りを厚くし過ぎ
- 的球のスピードが速すぎ
それぞれ別の方からの指摘なのですが、どちらもちゃんと振りをつけてショットスピードを抑えろって意味なんですよね。
言われたことについて、何も考えずに頭にストックするだけでは良くないです。
しかし、何か言われるってことは思うところがあってなんとかしてやりたいっていう優しい気持ちが相手の方にあるわけですから、シャットアウトせずにそこをしっかり考えて消化するといいんだと思います。
2.有料で1回1時間以上のプロレッスン
上手い人にアドバイスをもらうのが上達の近道ですが、上手い人っていうところで考えればプロというのは最上位の方々です。
無料のワンポイントアドバイスから有料の長時間のレッスンまで、複数名のプロの方のレッスンを受講しましたが、有料でかつ1時間以上のレッスンを受けられるものが特に効果があったように感じています。
具体的には、西尾プロによるフォーム解析レッスン、内垣プロによるチャレンジマッチ&レッスン、この2つが特に抜群の効果がありました。
西尾プロによるフォーム解析レッスンの良さ
レッスン時に撞く回数は決して多くないのですが、解析ソフトを用いて多方向から自分のフォームを確認できます。
そして、フォームの問題点からどのように改善していけばいいか、さらにゴールとなるフォームはどういった形か、というところを西尾プロの経験を踏まえて丁寧にご指導いただけることで明確になるわけです。
ゴールが固まれば後はそこに至るまでのアドレスを完成させるだけでフォームが完成します。
詳細は、過去に受けた際の内容をまとめた下記リンク先の記事を参照してください。
フォームなんていっぱい撞いていればなんとかなるしネットに転がってる情報で正解がわかる、と思われるかもしれません。
しかし、それができるのは自分の体勢、動作を正確に知覚、律することができるごく一部の才能がある人に限定されると思います。
私自身はそういった才能がなく、フォーム解析レッスンを受けるまで今のフォームとは程遠いフォームで撞いていました。
どんなフォームだったか自分では今でもわかっていないのですが、長い付き合いの友人から「前はなんかすごかったよね」と濁されるレベルのフォームだったようです。
内垣プロによるチャレンジマッチ&レッスンの良さ
内垣プロによるレッスンの一番よいところは、内垣プロの1つのアドバイスで複数の問題が一気に解決することが非常に多いというところです。
ここで言う問題というのはもちろんこちらから伝えていることなのですが、悩みの掘り下げが浅く問題として現象(シュート率が低い等)を伝えているだけです。
にもかかわらず、その問題となっている現象が発生する根本原因の解決策を教えていただけます。
こちらは記事にした第1回を含め計3回参加しているのですが、毎回自分一人では永遠に気付けなかったと感じるポイントを教われるので凄いです。
何故内垣プロが気付きレッスンで授けることができるのか、というところについて、もちろん氏の長い経験やノウハウがあるのだと思います。
しかし、それだけではなく、レッスン中に私が撞いている姿をとても丁寧に見てくださっている、そして原因となっている点についてとてもわかりやすく、優しく教えてくださっている、という点に尽きると思います。
次に受ける時までに今回教わったことをちゃんとマスターしよう、と練習するだけでどんどんとレベルアップしている感があるし、2回目3回目でも新たな授かりがあってますます良くなっています。
レッスン後の練習も充実するし、継続してレッスンを受けることで更に良くなるので、本当にオススメです。
3.固定配置の取りきり練習
自分一人でやる練習ですが、どういった配置でもいいから固定の配置をちゃんと取りきる練習が特に効果がありました。
まずは苦手を見つける
相撞きでもいいしなんでもいいのですが、球を撞いている中で「これ難しいな」とか、「これ嫌だな」と感じたところをまずは覚えます。
そして、その難しい、嫌だ、と感じた要素からスタートするような取り出しの配置を考え、複数回ちゃんと取りきれるまで取りきり練習します。
失敗したことをちゃんと覚える
成功したこと、上手くいったことというのは嬉しいことなので無意識に覚えるものです。
一方、失敗したことというのは嫌なことなので意識的に覚えていかないと覚えられません。
取りきり練習中においても失敗の都度
- ここで失敗した
- 失敗したのはどこどこが悪かったからだ(厚み、撞点、加減等)
と掘り下げて覚える癖をつけるのが大切です。
4.限界のキュー切れ練習
ロングドローであったり、めいいっぱい押す球であったり。
B級だからというのもあるのですが、振りを厚くし過ぎてキレで何とかするしかないという場面になることがしばしばあります。
こういったときにキュー切れがないと詰みなので、その練習をしておくというのも大切です。
シュートを伴うキレの練習
切らすためにシュート度外視でキュー切れ練習していた時期もあるのですが、こういったショットって結局使えないので殆ど意味がないんですよね。
シュートできて初めて実戦で使えるので、シュートできる範囲で最大限のキレを発揮できるようにすることが大切だと思います。
5.試合に出て課題を抽出する
当たり前ですが、試合で勝つには試合に出ないとどうにもなりません。
この時、参加する試合についてはどんな試合でもいいと思います。
私が優勝するまでに出ていた試合はプロアマ混合のオープン戦ばかりで、勝てる見込みのない試合ばかりでした。
その中で揉まれることでプレッシャーの中で撞く経験や1球をものにする必要性を学べました。
また、身近な強い人を見ていても公式非公式問わずどんどんと試合に出ている人が多いです。
公式戦で優勝していてA級になっていたといった方も多く、試合に多く出てたくさんの経験をしていくことが大切なようです。
試合でのミスを次の練習で重点的に潰す
シュートミスでもダシミスでも、何でもいいのですが、試合でミスしたことがあったら次の練習時に重点的に練習して潰すことで1つ強くなれます。
試合でのミスってそれが原因で負けたりすると特に印象に残っているので、練習のし甲斐があります。
何でミスしたのかについて、自分で考えるだけでなく、上級者やプロに聞いてみるのもいいのかもしれません。
6.筋トレと睡眠
ビリヤード用の筋トレではなく、全身の筋肉のどれもを鍛えようと思い家庭内BIG3種目と言われている腕立て伏せ、アブローラー、懸垂のうち懸垂以外をやっています。
(懸垂はできる場所がない)
腕立ては手首への負担を軽減させるとともに強度を上げることができるプッシュアップバーを使用。
アブローラーもローラーを使っています。
筋トレをすることで、筋肉への意識、神経系への意識が高まり、それによってビリヤードの競技パフォーマンスの向上に繋がっていると感じています。
あと、疲れにくくなって集中力が持続するようになるのでその点も良いです。
これは私だけかもしれないのですが、眠くなるとプレイの内容が本当にぐずぐずになります。
なので、試合の前日にはちゃんと寝る、夜の試合だったら18時かそこらでレッドブルを飲んでおく、とやったことで集中力が最後まで継続しました。
人によっては寝不足の方が変なこと考えなくなって集中力が上がるとかあるらしいですが、ちゃんと寝る方がビリヤード以外の面でもいいんじゃないかなって思います。
実力アップにあまり繋がらなかったこと
次に、これは結構ちゃんとやったけど実力アップにつながらなかったなと感じることについて。
9ボールのフルブレイク練習
ラックシート全盛の今、9ボールだと強烈なブレイクショットっていらないんですよね。
浪漫であったり楽しさであったりでよくやっていましたが、これをやったからマスワリが増えるかというとそんなことは一切なく。
マスワリ率を上げる、試合で勝てるようになる、という観点で考えるなら手球と1番の位置をコントロールするブレイクの練習をした方が絶対にいいです。
ただ、最近は3ポイントルールが採用されることもあるので、3ポイントルールでイリーガルにならない程度の威力は必要かもしれません。
なお、10ボールについては高い威力を発揮しないとブレイクでできることが限定されてしまうので、出力の最大値を高める練習が必要なんじゃないかなって思っています。
そんなに10ボールのブレイクについて突き詰めたわけじゃないし、案外そこまでのパワーはいらないんじゃないかって気もしているのですが、それでも9ボールよりはしっかり撞くイメージが強いです。
ボウラードやバラ球
1人練習の代表例みたいなボウラード。
また、なんとなくバラ球を撞いて入れやすい球を入れるとか。
8ボールのようなエニーボール系の種目で試合に出るなら別なのかもしれませんが、9ボールや10ボールの練習としてはそこまで効果的じゃないなって感じています。
これらをやるくらいなら的球の数が少なくてもいいから順番通りに取りきる練習の方が効果的だと思います。
ボウラードもボウラードでスコアが明確に出るし、いっぱい球入れられるから楽しいんですけどね。
実力をアップさせる練習方法のまとめ
よかったこと微妙だったことは以上です。
長くなったので総括します。
自分一人で向き合わず人に聞きプロに指導を受けた方がいい
どんな種目でも、どのレベルでも指導者、コーチっていますよね。
ビリヤードも同じで、自分一人でやるより上級者から指導を受けた方が絶対に上達は早いです。
その上級者という人について、身近にいるならまずはその方に聞いてみる。
それでも解消しないならばプロに指導を受ける、とやっていくことがいいと思います。
ビリヤードはメジャースポーツと違って国内トッププロのレッスンが簡単に受けられるので、利用しない手はないです。
やってて楽しい練習よりもキツさを突破して楽しさを感じる練習が大事
効果があった練習と効果がなかった練習。
やってて楽しいなっていう練習が微妙で、やっててきっついけどできた時に楽しさを感じられる練習がいい感じです。
できないことをできるようにするのが練習なので、できることをやって楽しくなってても練習になっていないんですよね。
ただ、人間そんなにストイックになってられないしできない続きでイメージ悪くしても仕方ないので、適度に楽しい気持ちになるのも大事です。
楽しくなって満足した後に一歩前に行って頑張ることを心がけて、ビリヤード場に行きましょう。