カムイブラッククリアの硬さSとMを使ってみた
斬ハイブリッドマックスからカムイブラッククリアにタップを交換してかなりの月日が流れました。
斬は斬で最高ですが、カムイブラッククリアもまた評判が非常によく、使ってみた感じとしては評判にたがわぬ最高さでした。
カムイブラッククリアタップとは
タップごとのばらつきが極力抑えられ、どの個体でも同じ性能を発揮してくれるカムイタップ。
カムイタップにはオリジナルとブラックのシリーズがあり、ブラックはオリジナルよりも弾力性に富んでいる、という特徴があります。
そして、カムイブラックタップに透明な座がついていることで、キューに取り付けやすく、かつ少量の接着剤で取り付け可能となることでタップの性能に接着剤が関与する可能性を低減したモデルがカムイブラッククリアタップとなります。
詳細はかっこいい公式ホームページ参照です。
なお、以下の記載において、Duro硬度についての記載を多くしていますが、いずれもニューアートのページより引用しております。
カムイブラッククリアの硬度Mの評価
斬から乗り換えた際に付けたのがカムイブラッククリアのMの方。
こちらの評価についてです。
想像以上の硬さとゴムのような弾力感
Duro硬度93.5というかなり高い数値ですが、この数値相応の硬さを感じました。
この前につけていた斬ハイブリッドマックスがDuro硬度90.8で、斬タップの硬さHに相当するグリップハードがDuro硬度92.2です。
硬さM群とは思えない硬さとなっています。
しかし、硬いのですが、撞いた瞬間にゴムのようにタップが凹んでから押し出されるような感覚がありました。
本当に革なのかこれは、と思うくらいのグイッと食いつく感触。
硬いタップの良いところである打感のソリッドさと、柔らかいタップの良いところとであるタップへの食いつきと、を両方体感できるので凄いなと素直に思いました。
押しは撞きにくく引きは撞きやすい
完全に私個人の感想なんだと思いますが、押しでカーブが出たり意図していない弾けが出たりすることが増えてしまいました。
弾力があるとはいえタップが硬いからなんだと思います。
一方、引きについてはイメージ通りに引けました。
ちょっと引きたい時にはちょっと引けるし、めいいっぱい引きたい時にはめいいっぱい引けるし。
タップひとつでここまで引きの精度、能力が変わるのか、と驚きました。
撞きこむと弾力がなくなって本当に硬くなる
使用し始めて3ヶ月ほど経つ頃には、タップが削れていくことで薄くなってしまうこともあり、弾力を殆ど感じなくなります。
そうなるともう本当に硬い、もうめちゃくちゃ硬い。
硬いタップ好みの方ならいいのでしょうが、硬すぎず柔らかすぎずが好きなので「硬いなぁ」という気持ちが常につきまとってしまいました。
弾力が失われてからについて、引きはとても調子よく、押しはなんだかイマイチという傾向がより顕著になったような気がします。
これは本タップに限らず硬いタップの一般論なのかも、とも感じています。
ソリッドな硬い打感が好みなら断然硬度Mがオススメ
とにかく硬く、打感がソリッドにキューに伝わります。ボールの中でも重いと評判のデュラミスボールの中心をハードショットした時に、キューを持つ手に伝わる衝撃が強烈で「痛っ!」と思わず声が出てしまうレベルのソリッドさです。
硬いタップなので引きも撞きやすく、引き中心のプレイをするなら硬度Mが断然オススメです!
カムイブラッククリアの硬度Sの評価
Mだと最後の方硬すぎて辛いなと感じたので次は硬度Sにしてみました。
もの凄く柔らかく食いつくような打感
Duro硬度88.8と一般的な硬度Sのタップよりもちょっと硬めなのですが、弾力が凄いこともありめちゃくちゃ柔らかく感じます。
直前まで硬くなったMタップを使っていて、打感のソリッドさに慣れていたこともあり、柔らかいタップ特有の食いつく感じに最初は若干戸惑いました。
しかし、ちょっと撞いて慣れてくるころにはタップの柔らかさと弾力感とがマッチしたしっかり食いつく感じが撞いていてとても心地よかったです。
押しは撞きやすく引きが撞きにくい
押し球についてはかなりイメージ通りに撞けるようになりました。
タップ交換前は外しまくった配置でもずばずば入っています。
一方、引きについてはかなり引けなくなってしまいました。
ちょっと引こうみたいな球で無回転になってしまうことがかなり増えましたし、めいいっぱい引こうとしてもそこまで引けない。
あまりの引けなさに思わずツイートしてしまうレベルでした。
カムイブラッククリアのMからSにしたらかなり柔らかくなって撞き味が好みになったけど引けなくなった!撞き固めればまた引けるようになる気がするのでしばらく撞き込みます。
— Fumy (@fmiyaaaa) 2018年4月5日
タップひとつでここまで変わるのか、とこれもまた驚きました。
弾力がなくなってきて引きやすくなってきた
撞きこむことで弾力が失われるのはMタップと同様です。
弾力が失われてきて引きの難しさが多少改善されてきました。
押しの楽さは継続しているので、撞きこむことで自分の好みにマッチしてくる可能性があるかなと感じています。
ただ、マックスの引き量についてはまだまだMタップの頃には及んでいません。
食いつく打感が好みなら断然硬度Sがオススメ
柔らかさと弾力感によって手球に食いつく打感を体感できます。
手球とタップが衝突したところからグイッと押し込む感覚を体感でき、球なりに押し回転をかけてあげるような球を撞くのが非常にやりやすいです。
そして何より撞き心地がいい。ソリッド過ぎず、ぼやけ過ぎずといった絶妙な撞き心地です。
柔らかいタップなので押しも撞きやすく、押し中心のプレイをするなら硬度Sが断然オススメです!
好みでどちらのタップを選ぶか決めるといい
硬いタップが好きなら硬度Mで、柔らかいタップが好きなら硬度Sがいいんだと思います。
タップの性能としては私でもキレのコントロール力アップを体感できるレベルなので非常に優秀です。
そして、私のようなMだと硬すぎSだと柔らかすぎといった場合は、Mで弾力が失われたら買い替えるとサイクルを短くするか、Sでがっつり撞きこんで硬くしていくか、となるのかな。
正直、硬さMSを出してほしいなって強く思っています。
どちらも性能が良いのですが、打感の好みはS、引きの好みはM、と完全に主観的評価が分かれてしまっているので、次のタップをどうするのかについてはもうしばらく考えてみます。