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ビリヤード初心者の始め方3 ~初めてのマイキューの選び方~

 

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漫画喫茶等の複合遊戯施設だと酷いコンディションの貸しキュー(ハウスキュー)が散見され、これじゃビリヤードするのもしんどいよなと思うことが多いです。

今回は、ビギナーだけど自分専用のキュー(マイキュー)を買った方がいいのかどうか、買うならどこでどういったキューを買えばいいのか、というところをまとめました。

マイキューを持つメリット

まずはマイキューとお店のキュー(ハウスキュー)との違い、マイキューってこんなにいいんだぞ、といった点についてです。

 

経年劣化していない

当たり前のことですが、マイキューを買えば新品なので劣化していません。

シャフト(真ん中より先の木の部分)も真っ直ぐだし、タップ(先っぽのゴムみたいなパーツ)も綺麗に整形されています。

 

一方のハウスキューは色んな人が使うしみんながみんな丁寧に使うわけじゃないので、お店によっては状態が酷いです。

複合遊戯施設だとシャフトが目視できるレベルで曲がってることもままあります。

また、物によってはタップが整備不良、酷いものだとそもそも付いていないということもありました。

ちゃんとしたビリヤード場でもタップの手入れまで完璧といったことは少ないです。

 

シャフトの滑りがいい

キューは木材であるため、ニスを塗っておくことで湿気に強く曲がりにくくなります。

そのため、ハウスキューの場合、シャフトのすべてにニスが塗られているものも散見されます。

しかし、ニスが塗ってあるシャフトって本当に滑らないです。

マイキューの場合、購入した時点でシャフトの根元の一部にのみニスが塗られた状態で発送されることが殆どです。

 

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構えているときの写真で恐縮ですが、これは私が以前使っていたシャフトです。

根元の明るい木の色の部分がニス付き、それ以外の若干青みがかっている木の部分はすべてニスが塗られていない木の地肌となっています。

木の地肌なので滑りがよく、楽にキューを振れることでキューが手に引っかかって真っ直ぐ撞けないといったトラブルが発生しなくなります。

 

なお、若干青みがかってきているのは木の木目にチョークが付着しているからです。

このため、今までの練習の積み重ねをシャフトの青さに見出すことができます。

 

常に同じ道具を使うことで道具の特性を把握できる

ここでいう道具の特性とは、手球の中心よりも外を撞いたときのズレやカーブの出方、スピンの量、力の伝達具合、といった感じのものです。

 

ハウスキューだと毎回同じものを使うことがなかなか難しく、見た目は同じようなものなのに使うたびに感触が異なる、といったことが起こり得ます。

一方、マイキューであれば使用するのはどこに行っても常に同じ1本なので、特性のばらつきといったものがありません。

横を撞いたらどれくらいずれる、ここをつけばこの程度のスピンになる、といった具合を掴むことができるため、各プレイの精度が向上します。

 

そもそもの性能がいい

ハウスキューは一般に3~8千円ですが、マイキューは殆どがもうちょっと高い(ハウスキューと同じキューを買えば同じ値段ですが)ので値段の分だけ性能もいいです。

また、最近のマイキューのシャフトは、大体がハイテクシャフトと呼ばれる特殊な加工が施されたものです。

シャフトによって特性は異なるのですが、ちょっと中心よりも横撞いちゃっても真っ直ぐ飛んで的球が入るといった性能を発揮する物もあります。

 

見た目を選べる

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(画像引用元:Cyber Proshop USA ハウスキューより)

こちらはハウスキューとしてよく使われているモデル。

 

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(画像引用元:Cyber Proshop USA  ADAM AL seriesより)

一方、こちらはエントリーモデルのキューです。

見た目の華美さが段違いです。

 

華美なものだけじゃなく、シンプルなものであっても、好みの見た目の物を購入できます。

気に入ったキューでビリヤードをやると楽しさ倍増です。

 

マイキューを買うタイミング

ビリヤードが楽しくて仕方なくなったらすぐ買うべきなのか、それともそこからもうちょっとやりこんでビギナー脱出が見えてきた頃に買うべきなのか。

これについては、プロアマ問わず色々な方に意見を伺ったところ、その人のタイプによる、という結論になりました。

 

楽しくて仕方なくなったらすぐマイキューを買うべきタイプ

一度熱中したらなかなか醒めない方や高いお金を払ったら辞めるに辞められなくなるタイプの方は、楽しくなってきた今買っちゃっていいと思います。

私はとりあえず買っちゃって、後に引けなくなって今日に至っています。

 

マイキューを買うまである程度撞いた方がいいタイプ

道具を買ったら急に醒めるタイプの方は、しばらくやりこんでこのままやりこめるぞって判断できてから買った方がいいみたいです。

ビリヤード場を経営している方によると、キューを買うまでは熱心だったのに買ったら急に辞めちゃったって人を結構見ている、とのこと。

なお、そのお店では、そういった事情があるからお店のキューをしっかりメンテナンスしていたようです。

 

初めてのマイキューの選び方

キューの値段はピンキリなので、安いものでは数千円、高いものになると数百万円なんてことも。

また、キューには、プレイキュー、ブレイクキュー、ジャンプキューと種類があります。

これらを踏まえてどれを買ったらいいのかについて紹介します。

 

買うべきキューはプレイキュー

プレイキューを買ってください。

ブレイクキューは、ブレイクショット専用のキューなので、パワーは抜群だけどタップが硬い樹脂製で端っこを撞くのが難しい、といった特徴を持っています。

また、ジャンプキューは、ジャンプショット専用のキューなので、振るときのスピードを最大限高めるために極度に短く、タップが硬い樹脂製でやはり通常のプレイには適さない、といった特徴です。

背が低いからジャンプキューを買った、という人がいたと過去に聞いたことがありますが、背が低くても通常のプレイキューでまったく問題ありません。

キッズサイズのキューですらジャンプキューよりは長いです。

 

気に入った見た目なら基本なんでもOK

極論を言いますと、見た目が気に入ったものを買えばOKです。

キューごとに性能差はありますが、初めのうちはまずわからないです。

また、上級者の方に「これは性能がいい!」と言われても、その良さを理解できないものです。

 

見た目が気に入ったキューだと、家で眺めて楽しい、ビリヤード場で撞いてなお楽しい、となるので捗り方が段違いです。

人様の意見なんてどうでもいいんです。見た目ですから自分の感性を信じて買いましょう。

もし気に入ったのを買った後にそれをくさすような輩がでてきたら、そういう輩はカスなので関わらなければOKです。

 

メーカーはMEZZかADAMが無難

キューを作っているメーカーは結構な数があります。

その中で、日本のメーカーであるMEZZかADAMのキューを買うのがオススメです。

MEZZは群馬、ADAMは埼玉。

海外製の安いのだと、シャフトがカーボンだったりすることもあり、カーボンのシャフトはニス以上に滑らないのでお勧めできません。

他の有名どころだとPredatorなんかも有名で高品質なメーカーなのですが、おもちゃみたいな見た目が酷いキューを除くと5万円程度からのようです。

 

MEZZとADAMですが、MEZZの方がシャフトが1ミリ程度細かったはずです。

そして、業界で流行りのPredatorのハイテクシャフトは、MEZZのシャフト径と同じような太さ。

あと、MEZZの方がHPや営業がしっかりしています。

ADAMはADAMで高品質だし昔ながらの感じがして、個人的には好きなんですけどね。

 

値段は2万円以上がいい

昔は2万円前後だったような気がするのですが、最近はちょっと物の値段が上がったようです

ADAMが2万円台からエントリーモデルあり、MEZZは3万円台後半からエントリーモデルあり。

MEZZとADAMの価格差は、シャフトがハイテクシャフト(MEZZ)かノーマルシャフト(ADAM)かの差のようです。

 

シャフトは木製ならハイテクでもノーマルでも

昔は、いきなりハイテクシャフトだとちょっとなら横撞いても入る関係で上達が阻害されたりノーマルシャフトで撞けなくなる、とかいう言説もありました。

しかし、現在ではノーマルシャフトなんて探さないと手に入らない代物なので、ハイテクシャフトを購入してからノーマルシャフトに切り替えることなんて殆どありません。

ハイテクからノーマルに切り換えるのは、高給な職人の手作り一本ものであるカスタムキューを購入し、見た目を崩さないためにそのキューに付属のノーマルシャフトを使う、といったケースくらいです。

カスタムキューに手を出すレベルになっているならば問題ないはずなので、今気にすることではないと思います。

 

グリップやタップよりも見た目を重視していい

グリップが革巻きだ糸巻きだとか、タップがモーリだカムイだとか、そういったことも気にしないで大丈夫です。

洗剤とかシャンプーが同じような価格帯でべらぼうな種類があるように、それぞれ差があるかもしれないけど似たようなもので決定的な差ではないものです。

何より、グリップやタップは気に入らなければ後から変えられます。

 

重さは19~21ozくらいのものがいい

普通のキューは大体20oz前後となっています。

ネット通販で買えるキューには24ozのものとかあるようなのですが、そういった極端に重いキューを最初に買うと2本目以降の買い替え時に感触が合わなくなる恐れがあります。

また、重ければ性能が良いっていうこともありません。

競技規則でも25oz以下であることと規定されているので、一般的じゃない重さの物を購入することはオススメできません。

 

キューを買うお店

関東ならNewartやプロショップUSA等色々ありますが、他地域はどうなんでしょうか?

 

店舗に行けば現物を見て試し撞きしてから買うことができます。

店舗に行けなくても、ネット通販で買えます。

 

また、専門の販売店ではなくても、ビリヤード場自体でキューを取り扱っていることもしばしばあります。

行きつけのお店で相談してみるといいかも。

(ちゃんと販路をもっているところもビリヤード場の強みです)

 

マイキュー購入時に買うべきもの

絶対に買っておいた方がいいものからあるといいかもってものまで、色々あります。

 

キューケース

買ったキューを入れるためのケースで、これは絶対に必要です。

極稀に100均で買ったフェルトと筒で代用する、みたいなハードコアな人もいますが、基本的には何かしらを買うべきです。

ケースについては、最初はバット1本シャフト1本(1B1S)入るケースを買っておけばいいと思います。

ブレイクキューを買う頃にバット2本シャフト4本(2B4S)とか、そういった大き目のキューケースにすればいいかと。

 

1B1Sのケースならそんなに重くないので、転倒等でキューが損傷するのを防ぐためにハードケースがオススメです。

ブランドとかはどこでもいいので、見た目で選ぶとよいかと。

 

 

タップメンテナンスツール

必ずいる、というわけじゃないけどどうせいずれは使うのであると便利。

押し当ててぐりぐりするだけでOKなタイプが楽なようです。

 

グローブ

シャフトが汚れてきたり湿度が上がってきたりといった要因でシャフトの滑りが悪化することがあります。

また、手汗を多くかく場合にも手汗が原因でシャフトの滑りが悪くなることも。

グローブを持っていればそういった悩みを解決することができます。

私は、メインで使うようにオウルグローブをキューケースに入れ、出先などで時間つぶしのためにビリヤードをする時用にアダムグローブを持ち歩いています。

 

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マイキューがあればすぐ友達ができる

大体のビリヤード場ならキューケース担いで行くだけで初見でも他のプレイヤーと交流できるので、マイキューの購入はオススメです! 

3万円強って初期投資高い!と思われるかもしれませんが、同じメンタルスポーツのゴルフとかやばいだろうし、自転車もエントリーモデルが10万円です。

何より1回買えば経年劣化によって買い替えが発生する代物ではないので、色々なスポーツの中でも初期投資が安い部類なのではないでしょうか?

私は、最初に2万円くらいのマイキューを買って、そこから今日まで色々な方と仲良く楽しくビリヤードをやっているので、マイキューの購入は良いものだなと思っています。