C級からB級になる2 ~B級になるための練習方法1~
前回の記事でC級からB級になるときというのはどういう状態か、ということを書いてきました。
C級からB級になる1 ~C級からB級に上がるとき~ - ビリログBtoA
前回の記事中で、C級とB級との違いについて、代表的なところを2点挙げて記載しましたが、今回はそのうちの1つである「簡単だと思う球をちゃんと入れられるようになる」をどうやって克服していくかについて。
なお、前回の記事でも書きましたが、「簡単だと思う球」というのは上手くなればなるほど範囲が広がり、どこまでもできるようになればそれはB級ではなくA級、あるいはプロになっていく話なので、あくまでB級程度の「簡単だと思う球」だと思っていただければ幸いです。
簡単だと思うのにアベレージが低い球を探す
簡単だと思っているし大体毎回入るような球を練習しても仕方ありません。
できないことに取り組むから練習なのでできることばかりやって気分良くなっていてもどうにもならないものです。
なので、まずは練習の対象となる簡単だと思っているのにどうにも入ったり入らなかったりする球を探してみることが大事です。
ボウラードをやってみる
一番手っ取り早いのがこれです。
1人でできますし、エニーボールなので球が多いうちは狙う球を選び放題です。
1フレームでも10フレーム完走でもその辺りはどれでもいいのですが、やっていく中でこれは絶対に入れられると思ったにもかかわらず外した球を特定してみてください。
それが「簡単だと思うのにアベレージが低い球」です。
簡単だと思うのにアベレージが低い球を見つけた後の練習
これ、というのを見つけたら練習です。
外したそのときにやろうと思っていた撞点、加減で撞いてちゃんと入れる練習をしてみましょう。
ただ、やみくもに撞きまくって入れたり外したりしてても非効率的なので、練習時に色々考えてみることが大切です。
以下に、考えてみるべき内容を列挙していきます。
そもそも簡単なのか
まずはこれ。
簡単だろ!って思っていてもそもそも簡単なのかどうか正しく判断できていないことが多いのがC級です。
私は、以前下記のような配置が簡単だと思うのにアベレージが低かったです。
今考えるとレール際でそれなりにしばくしわずかにへの字だしっていう球なのでそんなに簡単じゃないんですよね。
何度やってもどうにもアベレージが上がってこないときは、一度上級者に聞いてみるといいと思います。
ちなみに私は上記配置について、A級の方に「そんなに簡単じゃないですよ」と指摘されて気付いたくちです。
最も、仮に簡単じゃないと指摘されたとしてもできないと話が始まらないことが多いので、気を引き締めて克服する必要があります。
ちゃんと真っ直ぐ振れているのか
撞点を変えたり力加減を変えたりするとアベレージががらっと変わる際には、ストロークを疑ってみるといいかもしれません。
上下で撞き方が変わってしまっていたり、テイクバックの量を変更することでキューの出方が変わってしまっていたり、というのは十分にあり得ることです。
こういった場合に、今のフォームのままショットごとの真っ直ぐになるタイミングを究めてアベレージを高めるのも良いし、早めにフォームをがっつり矯正するのも良いし、その辺りは人それぞれになると思われます。
私は、4年くらい独自フォームのタイミングを究めることでアベレージを上げていこうとしていましたが、撞く頻度が決して高くないこともあり調子の波に左右され過ぎてトータルのアベレージを高めることが不可能だと確信しました。
ここ1年くらいは西尾プロによるフォーム解析レッスンを受講しながらフォーム矯正に取り組んでいて、今までの4年よりもここ1年の方が伸び率が圧倒的だなと感じています。
まだ完ぺきになっていませんが、綺麗なフォームは大正義。
フォーム解析レッスンに行ってきました(4回目) - ビリログBtoA
反復練習時に横着していないか
固定配置のイレ練習をするときによく見る光景なのですが、ちゃんと横着せずに1動作ずつしっかりやっているかどうかをちょいちょい確認した方がいいです。
特に連続して外してしまい感情がグツってるときに苛立っていることもあって横着しがちです。
横着した場合の諸動作としては、例えば、「外した的球、手球をキュー先を使って再セットし構えもそのままにまた撞く」といったところが代表的でしょうか。
球のセットは手でやりなさいマナー悪いぞっていうところから、ショットルーティンの中で構えに入る前のアドレスを省いていたらアベレージが上がるわけないですし、苛立った感情のままに撞いたら集中力も低いし精度が落ちること必至です。
ちゃんと手で球をセットする、アドレスで厚みを見て厚みを確信してから構える、気持ちは毎回冷静に、と意識することで練習効率は上がるはずです。
並行してやりたい基礎の練習「真っ直ぐの配置」
簡単だと思うのにアベレージが低い球と並行して、基礎となる「真っ直ぐの配置」をちゃんと入れる練習に立ち返るのも効果があると思います。
結局のところ、真っ直ぐ撞けるアベレージが低いから簡単だと思っている球でもポンポン飛ばすわけで、かなりの高確率で真っ直ぐ撞けるようになればアベレージが上がる可能性が高いわけです。
センターショット9連続入れる練習
1回真っ直ぐ撞けても次に真っ直ぐ撞けない場合、その1回が9番じゃなければナインボールでは勝てません。
9連続でセンターショットを入れられるなら、厚みの正誤や撞点によるスロウの関係や手球の浮き具合は置いておきますが、ブレイクノーインで回ってきたときに取りきれるわけです。
昨年から定期的にこの練習をやっていますが、8個入れたとしても9番で外したらやり直しになると固く決意している場合、9番を撞くときに「もうやり直したくない・・・!」とプレッシャーがそれなりに発生するので、メンタルトレーニングの観点からもそれなりに効果がある練習です。
これ、多分それなりなB級ならほぼみんなすぐに達成する気がするんですよね。
77連続が最大とかいうB級の方も知っていますし。
これがまったくできないといった場合、フォームを疑ってみるといいように思います。
私は、この練習をやってみて自分でのフォーム調整に限界を感じた際に西尾プロの下に行くようにしています。
簡単だと思う球に対する練習方法のまとめ
どの配置が認識と実力との乖離が激しいのかを確認しつつ、そもそものベースとなる真っ直ぐ撞く能力について磨いていくことが大切です。
私はフォーム原理主義に近い立ち位置なのでフォームに注目することが多いですが、具体的に注目すべき点については信頼できる上級者の方に相談するといいと思います。
また、真っ直ぐの配置について、ある程度慣れてくると軽視しがちなので今一度確認してみるのも悪くないと思います。
意外に入らなくて唖然とするはず。
逆に真っ直ぐならバカスカ入るのに振りが付くと入ったり入らなかったりするっていう場合は、厚みの見方だったり「真っ直ぐ撞く能力」以外に原因があります。
最後になりますが、ちょっと前に読んだ元巨人の河原純一さんのインタビュー記事が凄くよかったので、リンクを貼っておきます。
意識次第で数万球が無駄に― 元巨人の日本一守護神が考えるプロとアマの差 | THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト
漫然と練習せず、1球1球を大切に、真剣に意識して練習しましょう。
私も、センターショット時に手球が転がる量について、止めるなら止める、ど真ん中撞いてちょっと前に転がすならちょっと前に転がす、といった部分について、もっと意識を強く持とうと思います。