ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

ビリヤードとバネ指

先日、定期的に通院している骨折した左手首のリハビリを受けた際のこと。

受傷箇所が手首である関係で、手首の動き具合だけでなく指の動作についても確認してもらっていたのですが、一通りのチェックが終わった後に理学療法士さんから

 

「人差し指と親指にバネ指の症状が軽く出ていますよ」

 

と告げられました。

 

バネ指の原因

骨折による影響は現在殆どないのでそれ以外が原因なのですが、仕事はキーボード打つだけだしクリフハンガーの練習なんかもしていないしで思い当たる節があまりなく。

唯一思い当たるのは、ビリヤードのスタンダードブリッジです。

 

スタンダードブリッジの形

クローズドブリッジとも称されることがある、構えた際にキューを支える左手(ブリッジ)の形です。

私のスタンダードブリッジは、下図のような感じにしています。

 

親指側から見るとこんな感じ。

 

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手の甲側から見るとこんな感じ。 

 

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スタンダードブリッジの形は、マスターに初めて指導して頂いた際に真っ先に直されました。

人差し指について、当時、第1関節が曲がっていて、かつ中指側に倒れていたのですが、これが非常によくないとご指摘を受けました。

第1関節が曲がるようなガバガバさではブリッジとして機能していないし、中指側に倒れているとキューが上から下に出ざるを得なくなってしまうのがよくない、とのことです。

 

現在は、スタンダードブリッジ時に上図のような人差し指の形を作っているため、人差し指にかなりの力をかけています。

また、親指も人差し指を安定させるために中指に押し付けています。

これらが、バネ指の原因のようです。

 

すぐにできるバネ指のリハビリ

 幸い、重度のバネ指ではなく指の動きがちょっとカクカクするだけで痛みがない程度の軽度なバネ指です。

このため、下図に示すちょっとしたリハビリ動作として、指を根元から手の甲側に思いっきり曲げる、ということを日々実践すれば改善する、と理学療法士さんに教わりました。

 

正面から見るとこんな感じ。

 

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手のひら側から見るとこんな感じ。

 

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これを指1本ずつ暇がある時に適宜やる、といった感じでいいそうです。

 

リハビリ動作の仕組み

バネ指、というのは正式名称である狭窄性腱鞘炎の言うように腱鞘炎です。

リハビリの動作は、腱鞘を伸ばしてやることで指の血流を良くして腱鞘炎を治す、といった感じです。

 

私自身、手首を折った直後で指の動作が著しく悪かった時には、全指に大して定期的にこのリハビリを行っていました。

その結果、骨折以外の負荷が殆どかかっていない人差し指と親指以外は治ったので、効果はかなりありました。

 

まとめ

ビリヤードが原因でバネ指になる、という話を今まで聞いたことなかったのですが、オープンブリッジが主流派になっているからということと、軽度のバネ指であるために自覚症状がないからということと、から公知ではないんだと思います。

私自身、理学療法士さんに指摘されるまで自分がバネ指だなんて気づきませんでしたし。

スタンダードブリッジもちゃんと使用しているプレイヤーの方は、一度人差し指を曲げてみて他の指と同様にスムーズに曲がるか確認してもらえれば、と思います。

何やらカクついた際には上記リハビリをしていただければ幸いです。

 

余談:マスターのブリッジ指導の続き

人差し指については上記の指導を受けたのですが、ブリッジの向きについても指導を受けました。

マスター曰く、キューを通す穴が正面を向くように手首をちゃんと曲げる必要がある、とのこと。

 

これ、健康な体でもかなり疲れるし、今は骨折の影響でかなりの痛みを伴っていて結構大変なのですが、ブリッジ組むことがイコールで骨折のリハビリになるということになっているので、痛みをこらえてやっています。

 

ちなみに、人体の構造上、手首は親指側には25°程度しか曲がらないため、キューを通す穴を正面に向けさせるためには肩や肘を使って65°分稼ぐ必要があります。

 

オープンブリッジだと手首だけで正面を向くため腕をそこまで曲げていないことを考えると、オープンブリッジ時とスタンダードブリッジ時とで体から左手までの距離が変化していそうで、今後の練習時には検討したいな、と今この記事を書いていて思いました。