KAMUIの新チョーク"ROKU"の評価、レビュー
一昨年の発売直後から先月まで、MEZZのスマートチョークを使っていました。
スマートチョークにそこまでの不満はなかったのですが、何やら評判が非常に高いKAMUIの新チョーク"ROKU"も試してみようと思い、今回マイチョークをスマートチョークからROKUに切り換えました。
使い始めて2週間かそこらですが、練習だけでなく試合でも使用したのでそれなりに性能を把握できたかなと感じたので、その性能についてまとめました。
ROKUとは
タップブランドでおなじみのKAMUIが作り出した2018年10月現在でのKAMUIの最新作チョークです。
元々、KAMUIのチョークはタップに付着しやすく手球の端を撞いたときにタップが手球をグリップしやく手球の表面をキューが滑ってしまう(ミスキュー)の発生を防ぎやすい、と評判でした。
しかし、チョークがタップに過度に付着してしまうことでショットの度にチョークがタップから落ちて手球やラシャを汚してしまう、といった声もまた多く寄せられていました。
ROKUでは従来のKAMUIのチョークに採用されていた素材、製法から見直すことで、タップのグリップ力を向上させつつ手球やラシャを汚すことを防いでいるようです。
ROKUの良いところ
そんな魔法のようなチョークがこの世に存在できるのかな、と疑問に思ったので早速使ってみました。
ちなみに、タップはKAMUIではなく斬ハイブリッドマックスです。
圧倒的にミスキューが減ったのに手球や台が汚れない
高いグリップ力が売りのKAMUIのチョークというだけあって流石のグリップ力です。
どちらかと言えばミスキューしやすい斬タップであるにもかかわらず、攻めた撞点を撞いてもちっともミスキューしません。
音や感触でわかる範囲だと、今までならミスキューしてたであろうところでギリギリミスキューせずに耐えきってくれるといった感じのショットになることが結構あります。
頑張ってしっかり引くぞってときにもミスキューしないので安心感が凄いです。
ROKUに切り替えてからチョークを塗るのをサボった時と、強烈な押し引きを狙った時と、もやもやした気持ちのまま撞いた時と、でミスキューしたのですが、これはそもそも技術やメンタルが追い付いていないから道具の問題じゃないという気がします。
そして手球が汚れません。
これは、2時間練習した後の手球なのですが、パッと見汚れがどこについているのかわからないレベルです。
台についても6番の周りにドローショットした跡が散見される程度で、台も本当に汚れないのが凄い。
重い、そして減らない
これがROKUのサイズです。
よくビリヤード場に置かれているマスターチョークを隣に置いてみました。
このROKUは後述する加工でちょっと底上げしているのですが、それでもマスターチョークの方が大きいです。
しかし、重さについては明らかに違います。
マスターチョークは新品で約18グラムなのですが、ROKUはなんと約22グラムです。(※)
同程度の大きさであるにもかかわらず、20%以上重さに差がある、つまりチョークの密度が段違いなわけです。
※キューショップジャパン、ニューアートのHPより引用
そして、3週間ほど使った状態での摩耗具合がこちら。
スマートチョークが摩耗しやすい感じだったこともあるのですが、ちっとも減らないなって感じています。
高密度のなせる業なのでしょうか。
しっとりしすぎずさらさらしすぎない絶妙な塗り心地
塗り心地については主観が強いですが、しっとりしすぎてないし、でもさらさらしすぎていないので、絶妙で最高な塗り心地だなって思います。
スマートチョークよりもしっとりしていて、柔らかさはスマートチョークと殆ど同じ。
ブリリアントみたいな粘っとした感覚は一切ないです。
包装を段階を踏んで剥がすことができる
まだ剥がすところまでいっていませんが、ROKUの包装には切り取り線がついています。
これに沿って包装を切り取ることで、すり減った場合にも包装を必要な分だけ楽に剥がすことができそうです。
ROKUの良くないところ
プレイアビリティの点では最高なROKUですが、それ以外の点で思うところがあります。
単価が高い
Amazonでも楽天でも見てもらえればわかるのですが、2200円。
チョークって安いのだと100~200円、高いのだと1000円ちょっとってイメージでしたが、高いチョークの倍の値段。
上述した通り、なかなか摩耗しないため1度買えばかなりの期間もつので日割り計算すればそんなに高い物でもないのですが、お店にあるやつを使うのでもなんとかなるっちゃなるチョークでこの値段というのは、人によっては嫌悪感が凄いかもしれない。
それを補って余りある性能があるので僕は買いますが。
磁力式のチョークホルダーに着けるのに工夫が必要
スマートチョークは裏に鉄板が入っていたので磁力で固定するチョークホルダーにそのまま着けることができました。
ROKUにはそういった機能がないので、自分で細工する必要があります。
面倒な方はMEZZから出ているスマートチョークステッカーを貼ればそれで解決します。
ちなみに僕は、ホームセンターで買ったワッシャーを裏において、
マスキングテープを3重に貼り付け、
ホルダーに着くようにしました。
今マイチョークを買うなら絶対にROKU
今まで、結構な数のチョークを使ってきましたが、プレイに直接関係するミスキューの有無の点でROKUが劇的に優れていると感じています。
試合や大切な場面でギリギリのショットをしなければいけないときに、ミスキューの不安を軽減できるというのは本当に大きい効果です。
手球と接触するのはタップの先に付着したチョークです。
思い通りのプレイを実現するためにチョークにこだわるのはいいことだと思いますし、そのために試すべきチョークはROKUだなと思います!