キュー切れを確実に上げることができるコツと練習方法
タイトルに記載したものを実践しキュー切れ(スピンの最大量)を上げられたので記事にまとめようと思います。
先に書いておきますが、キュー切れが上がった証拠動画みたいなものはなく、撮っておけばよかったなと後悔しています。
なので、信じられない方は信じなくていいのですが、嘘ではないとだけ記載しておきます。
キュー切れを上げるために必要なもの
キュー切れを発揮するためには
- 適切な撞点を
- 適切なタッチ(ストローク)で
- 素早く撞く
ことが求められ、これらがキュー切れのコツです。
このうち、撞点とタッチ(ストローク)については、何回も繰り返し撞きこんで見つける必要があります。
一方素早く撞くことは球を撞かなくともできるようになる要素です。
素早く撞くためには前腕を速く振る必要がある
肘から手までの前腕を速く振れないとどんなに頑張ってもキュー切れに限界がでてきます。
例えば、
・前腕を振る速度が10で、撞点とタッチが完璧で前腕を振る速度の9割をキュー切れに活用できる
→9のキュー切れを出せる
・前腕を振る速度が30で、撞点とタッチがそこそこで前腕を振る速度の6割をキュー切れに活用できる
→18のキュー切れを出せる
と、前腕の速度が遅いとどんなに技術力があっても前腕を速く振れる人よりキュー切れを発揮することができません。
前腕を速く振れるようになるための練習方法
今回紹介したいのは前腕を速く振れるようになるための練習方法です。
構えるポーズで右肘を全速力で曲げるを1日50回2セット
キューを持たなくてもいいので右腕を構えるときのポーズにして、テイクバックの角度まで肘を開いてから全速力で曲げる!
これを50回2セットやるだけです。
開くときはゆっくりでもOKで、とにかく曲げるときに全速力!
どこでもできるしすぐできますね!
4ヶ月間週4回程度の頻度でやり続けた結果
前腕を速く振る練習をする前の重めのラシャでの平均的なキュー切れはこの程度でした。
前腕を速く振る練習を4ヶ月間週4回程度の頻度でやり続けた結果、重めのラシャでのキュー切れがこんな感じになりました。
この4ヶ月の間、キュー切れを上げるための撞点やタッチの練習は殆どしなかったのですが前腕の速度差だけでここまでの差が出ました。
全速力で振りまくるだけで速く振れるようになる理由
手に何か重いものを持っているわけでもないし水の中でやっているわけでもないので本トレーニングを継続しても筋肉は殆どつきません。
それでも継続して全速力で振りまくるだけで前腕を振る速度がアップします。
瞬発力は筋肉よりも神経系の領域
前腕を速く振る瞬発力を発揮するためには筋肉も重要ですが、それ以上に筋肉を制御する神経系を鍛えることが大切です。
そして、神経系は反復運動によって鍛えられることがわかってきています。
繰り返し同じ動作を実行することで筋肉を制御する神経系を鍛え、前腕を速くするために必要となる各筋肉の制御方法を脳に叩き込むことができます。
これによって、前腕を速く振ることができるようになるわけです。
いつでもどこでもできる地道なトレーニングでキュー切れアップ
この練習方法は西尾プロから教わりました。
この練習を始めてからしばらくは一切効果を実感できなかったのですが、何か予定を犠牲にしているわけでもないしとやり続けたことでキュー切れアップに至ったことに自分で驚いています。
知識として持つだけですぐにキュー切れアップ!といったものではないですが、継続するだけで確実なキュー切れアップに繋がるのでキュー切れに不安がある方にはオススメです。
本トレーニングに対する付記
なお、筋肉を制御する方法を鍛える本トレーニングですが、筋トレを並行して実践することでより効果を実感できるようになると思われます。
ビリヤードのように親指を正面にして肘を屈曲する場合、上腕筋が最も強く作用する筋肉となるのでハンマーカールをやるのが一番効果的だと考えられます。
また、全速力で前腕を振りまくると肘を痛める可能性があるので、自分の体と相談して怪我をしない範囲で実践することを推奨します。