ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

ブレイクショットの魅力を高めるルール作り

最近、より一層激しくなっている感があるパターンラックとコントロールブレイク。

この前も色々書きましたが、またちょっと思いついたので思い付いた内容についてまとめようと思います。

パターンラックとコントロールブレイクの問題

この前色々書いたので、そもそもの話や改善の私見については前回の記事を見ていただきたく。

 

 

前回はラック側で調整を図ることで改善できるのではないか、というアプローチでしたが、今回はブレイク側のアプローチです。

 

コントロールブレイクについて

名は体を表すを地で行っていますが、色々とコントロールされているブレイクショットがコントロールブレイクです。

 

コントロールブレイクだってめちゃくちゃ難しい

コントロールのためにしばしば威力を落としている人も多いですが、それにしたって威力、厚み、ラックの散り具合といった要素を高いレベルでコントロールすることは本来とても難しいです。

最近コントロールブレイクで快進撃を続けている平口結貴プロも相当な時間をかけて練習なさっているようです。

フィリピンのプロであるジェフリー・イグナシオに至っては10ボールでより高い威力が求められているとはいえ1日に8時間練習。

ブレイクショットをコントロールしたショットにするというのは本来難しく、技術力が求められ、その凄さがわかれば見て嘆息できるものです。

 

低速度のブレイクは興業として魅力がない

ただ、何もわからない状況で余り威力がないコントロールブレイクを見てもつまらない。

ちょっと強めに撞いて綺麗な取り出しができてはいマスワリ、という光景の連続でビリヤードを知らない人が楽しめるとは思えません。

野球を知らない人がホームランやゲッツー、エラーが出ることなく淡々と2-0くらいで終わった試合を見ても楽しめないであろうことと同じです。

 

別にフルブレイク肯定派というわけではなく、私個人がフルブレイクをやっているのは自分ができるようになりたいという一心からで、コントロール放棄しているフルブレイクってなんなら怠慢だなとすら思っています。

それでも、アマチュアならともかく興業的な魅力をファン等に提供する義務があるはずのプロが低速度で見た目に地味なコントロールブレイクをぺしぺしやるってどうなのって思います。

 

2ラック目以降は2ダシ現状でブレイクのルールに

9番(10ボールなら10番)を入れてヘッドライン以内に手球を戻し(2ダシ)、2ラック目以降はその手球の位置(現状)からブレイクをする。

 

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この図なら次は矢印のところからブレイクになるわけです。

これなら毎回ブレイクの位置は変化するので毎回同じブレイクはできませんし、最初の1ラック目や2ダシに失敗した場合にコントロールブレイクの技術を使うこともできます。

 

ローテーションでまったく問題が起きていない

パターンラックというか15球すべてラックの順番が固定されているローテーションが2ラック目以降は2ダシ現状でのブレイクですが、パターンラックがどうのという話を聞きません。

もっとも、ローテーションに関しては的球が15個もあるから制御できるもんじゃないということもあるのかもしれませんが。

 

9番からブレイクにつなげる技術も見ることができる

後半のボールから9番にどういった振りをつけ、どういった転がし方で理想のブレイク位置に手球をもってくるのか、というところの技術も見ることができるようになるのはかなりいいことなのではないでしょうか?

技術的な見どころが増えるというのは悪いことじゃないと思われます。

 

色々なバリエーションのブレイクショットを見ることができる

手球の位置がコロコロ変わるということはブレイクショットも多様に変化していくはずです。

色々な種類のブレイクショットを完成させていないとアベレージを上げることができなくなるわけですから、技術力の深みが増すように感じます。

観る側としても手球位置によって変化するブレイクショットというところに楽しめるポイントが増えるんじゃないかなと思います。

 

C級だと難しいけどB級以上なら対応できる難易度

C級で毎回これは難しいですが、B級以上なら問題ないはずです。

ただ、C級やB級でパターンラックがどうのという問題がそもそも発生していないのでこの辺りを気にする必要はないと感じています。

本記事を書いていて、普段の練習で9ボールをやるときは2ダシするように心がけておくとイレ、ダシ共に向上すると昔A級の方に教わったことを思い出しました。

 

2ダシ採用で高まる競技性と興業的魅力

難易度もそこまで高くなく、ただミスすると手痛いしっぺ返しを食らうので試合に緊張するポイントが増える、といった往年の要素である2ダシ。

淡々とマスワリされるゲームが続くくらいなら毎回ハラハラするゲームの方が見ていて楽しいのは間違いないです。

あそこでダシミスしたから、とか試合のターニングポイントにもなりそうな気がするし、何より馴染みもあるんだからいいんじゃないかなって思います。

 

コントロールブレイクとパターンラックはルール上認められている範囲内の技術なので何も悪いことではありません。

ただ、見ていてつまらないという致命的な問題があるのも事実で、他のスポーツではこういう場合にルール改正が行われるのが一般的です。

当ブログで取り上げた案に限らず、上手いルール作りの方で解消されればいいなと願います。