ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

西尾プロの普通のレッスンを受けてきた

6月初旬から中旬にかけてのことですが、絶不調でした。

あまりに絶不調すぎて自分で色々やってみたらある程度は治ったものの、ある程度どまりでどうにもならず。

こうなっちゃうと最早自力ではどうにもならないし、出たい試合まで日が差し迫っているしという状況だったので、西尾プロの普通のレッスンを受けに行ってきました。

 

 

 

西尾プロのレッスンについて

スケジュールは毎月変わるようで、詳細は下記ページ参照です。

 

 

場代別とはいえ30分1000円なので破格だと思います。

今回は池袋店でレッスンを受けたのですが、池袋店はダーツの音が大きいものの雰囲気がもの凄く落ち着いていてレッスンには向いている感が強かったです。

 

今まではフォーム解析レッスンを多く受けていますが、今回は普通のレッスンです。

フォーム解析レッスンについては下記の記事を読んでいただければ。

 

 

普通のレッスンの流れ

普通のレッスンでは、以下のような流れでレッスンが進みました。

 

流れ1.レッスンの目的を聞かれる

今回どういった目的でレッスンを受けるか、という点のヒアリングがまず入ります。

私はフォームに起因する絶不調になっていたので、その旨を伝えました。

 

流れ2.センターショットを何球か撞いて原因を分析

2,3球センターショットを撞いたのですが、この2,3球で悪いところをズバッと指摘してもらえました。

私の場合、後述するように複数個所に悪い点があったのですが、そのすべてを丁寧に指摘いただけました。

一瞬で見抜くって西尾プロすごい。

 

流れ3.現状と改善方法を紙に書いてくれる

紙にボールペンで現状と改善方法について書いてくれました。

これも後述しますが、イラスト付きなのでとてもわかりやすかったです。

 

流れ4.流れ1~3のサイクルを回した後にオススメ練習法を教えてもらえる

気になる点のそれぞれで1~3のサイクルを回して教わった後に、今回の点とは別にこういった練習をするといいですよ、というオススメ練習法を教わりました。

今回教わったのは下記のような配置を使った練習。

 

f:id:fumy_billiard:20170626203317j:image

 

これで、最初はダシを意識しなくていいから押しで入れる練習。

難易度上げるときは出したところから撞くでもいいみたいですが、まずはイレの精度を上げるためにやる練習のようです。

これをちゃんとやっていると9ボールで9番を入れる率が上がる、とのこと。

 

レッスンで指摘された項目

今回のレッスンで大きく分けて3つのことを指摘されました。

 

指摘1.足の位置がいくらなんでも外過ぎ

まずは西尾プロ直筆のメモを見ていただきたい。

 

f:id:fumy_billiard:20170626203334j:image

 

左側の絵に楕円が3つ書かれていますが、これは左足、胴体、右足の位置を示す概略図で、下から上に延びる線がシュートライン、ライン上の大きい丸が頭です。

レッスン時においては、この図における赤色で書かれていたNGという位置に足や体があり、頭だけシュートラインに配置するようなフォームでした。

一方、正解となるフォームは左足のつま先がシュートライン上、体と右足はシュートラインから逃がす、右足はグリップ位置と同じくらいの位置、といった感じでした。

 

冷静に考えて、こんだけ足や体がシュートラインの外に流れていたらそりゃにっちもさっちもいかなくなるし、今までよく球入ってたな、と苦笑いでした。

 

また、こういったフォームだった関係で体を倒すときにリズミカルにスピード感を持って倒さないと顔がラインから外れる、という状態だったのですが、やはりそういう機敏な動きというのはずれに繋がりやすいものなので、アドレスから構えに移行する際はもっとゆっくりと、とご指摘を受けました。

左足をシュートライン上に配置し、それを基準に構えることでゆっくりでも頭がラインから外れなくなったので、正しいフォーム楽だしすごい。

 

指摘2.最初と最後はキューのプレストロークを止めて確認する

過去幾度か指摘されていることから撞く際のプレストロークをゆっくりにする意識をしていますが、今回は止めて確認する間を作ろう、というご指摘。

具体的には構えたばかりのセットアップ時と、最後のプレストローク終了時の2つの時点で間を作って確認しよう、とのこと。

 

プレストローク終了時は止める意識をちょいちょい持てていたのですが、今度こそ徹底したい。

また、セットアップ時の盛大なずれをプレストロークで直す癖があるのですが、そういった時点でアドレスからフォームに移行する際に何かおかしくなっているってことなんだと思われるので、ちゃんとセットアップ時に止める意識を持ちます。

 

指摘3.キューレベルを水平に近づけるためにテイクバックを意識

過去大西プロにもご指摘受けたことがありますが、どうにもキューが上から下に出ている私です。

今までは撞点が多少ぶれるくらいでそんな影響ないだろ、と嵩くくっていたのですが、こういったストロークをしていると押し球でカーブが極めて出やすい、とのことでした。

 

f:id:fumy_billiard:20170626203405j:image

 

側面から手球を見たこの図、撞点に対してほぼ水平に出るキュー出しがカーブしづらく、撞点よりも下にキューが抜けていくキュー出しがカーブしやすいようです。

 

カーブが出るとなると見越しがあっていないと厚みがずれて外すわけで、今までそういった意識がなかったのも事実で。

ふわっとした押し球で取る配置がシュート率ガタ落ちで極めて苦手なのは、これが原因だったようです。

 

じゃあどうやってこれを直せばいいのか、という話になるのですが、テイクバックでキュー尻が上がることでその分フォロースルーが下に落ちているので、テイクバックを水平にする意識を持つべき、とのこと。

まずはセンターショットでちゃんとテイクバックを意識する、フォロースルーがラシャに付かないようにする、と意識しましょうとのことでした。

 

レッスンを受けた結果どうなったか

レッスン前の状態はボウラードで100点ぎり超えるみたいな状態でしたが、レッスン後1週間経過した時点でのボウラードの結果はこんな感じ。

 

f:id:fumy_billiard:20170626203418p:image

 

穴が若干渋めのホームで、フォームの定着具合は体感だと6割程度、といった状態にもかかわらずアベレージ超えの結果です。

レッスンを受けたこと一気によくなった感が凄く強い。

ありがたや。

 

フォーム解析レッスンと普通のレッスン、どちらを受けるべきか

今までに両方受けた身ですが、求めるものに応じて受けるレッスンを切り替えた方がいいな、と今回思いました。

 

フォーム解析レッスンと普通のレッスンの対比

  フォーム解析 普通のレッスン
現状分析 撮影、PCを使ってじっくり 西尾プロの目視の結果を紙に記載
改善案 ヒアリングに基づき撮影した画像に描写、説明 ヒアリングに基づき紙に描写、その場で指示
改善案を試す時間 レッスン後が一人でがメイン レッスン中から監修してもらいつつ試せる
教われること フォームがメイン 時間内で聞きたいことなら何でも

 

こんな感じなのかな。

見てわかるとおり、一方が他方よりも明確にいいっていうわけではないです。 

 

根本的にフォームを改造したいときはフォーム解析レッスンがいい

フォーム解析レッスンでは撮影して現状を分析、ヒアリングの結果求めるフォームとの相違を抽出して改善した結果を示してもらえます。

今のフォームではどうにもならないから一念発起してしっかり変えたい、と思った時は現状と理想との差を明確に教えてもらえるフォーム解析レッスンがいい、と思います。

幾度かのフォーム解析レッスンを経ることで理想のフォームに確実に近づけるはずです。

 

フォームに目途が立ってきているときやフォーム以外を教わりたいときは普通のレッスンがいい

フォーム解析レッスンでフォームの方向性に目途が立ってきているときや、フォーム以外で教わりたいことがあるときは普通のレッスンがいい、思います。

 

今回の私は、4度のフォーム解析レッスンで目指すフォームが固まっていたのと、指摘を受けながら修正したいという思いがあったので普通のレッスンを選択したのですが、これがとてもよかったです。

また、フォーム以外にも疑問だったこと(押し球がなぜか苦手)についても、上述の通りキュー出しの仕方という答えをいただけました。

  

どのレッスンでも西尾プロのレッスンは最高

西尾プロのレッスンは丁寧だしロジカルだしですごくわかりやすいです。

フォームの抜本的な改造なのかそれ以外なのかでどちらのレッスンを受けに行くかを決めればいいし、ちゃんと正しい話を教われるというのは何よりもいいところ。

ビリヤードってちょいちょいオカルトがありますしね。

 

レッスンの後は練習をして習得するだけなので頑張っていきます。

まだまだフォームにぎこちなさがあるので、ここが取れれば色々一気に良くなる気配です。

この記事の執筆中から今日(2017年6月26日)までに色々あった関係で、考えること、やってみたいことが明確になってきたのでどうにか時間を捻出してやってみます。