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球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

モデルチェンジした斬タップ(斬Plus2ハイブリッドマックス)の評価

(本記事は2017年6月19日に公開した記事ですが、使い込んだ結果気になった点を2017年10月25日に追記した記事となります)

 

2017年5月に斬タップが斬Plusから斬Plus2にモデルチェンジしました。

前のモデルである斬Plusハイブリッドマックスについては、過去の記事で紹介していますが、一言で書くと「最高のタップ」でした。

 

 

今回は、モデルチェンジした斬Plus2ハイブリッドマックスについてです。

斬Plus2 ハイブリッドマックス概要

斬PLUS 2
従来の斬タップから革の品質・安定向上・ロゴを変更。
現在の9層から8に変更になり、性能面ではグリップハード専用に仕上げた。
2種類の特性を持つ革を使用しグリップ力向上させながらパワーを併せ持った仕様となっております。
種類はスタンダードシリーズ(3種)ハイクオリティシリーズ (3種)の6種類です!

(引用:イーアールスポーツの商品紹介ページ

 

公式HPがドメイン切れなのかプロバイダの更新忘れなのかわかりませんが落ちちゃっていたのでイーアールスポーツより。

積層9枚から8枚への変更というのはグリップハードのみでハイブリッドマックスはモデルチェンジ前もチェンジ後も8枚のままでした。

 

斬Plus2ハイブリッドマックスの良いところ

最初に斬Plus2ハイブリッドマックスを着ける前には某社の硬さSのタップをつけていて、その後2個目の斬Plus2ハイブリッドマックスを使い込んだ結果の評価となります。

ちなみに、某社の硬さSのタップについては、シャフトを買った際についていたので使っていたのですが、キレは普通だけど打感がなんかぼやけててどうにも撞いてて楽しくない、頑張って引こうとしたときにぼやけるからいかんともしがたい、といった感想を持っていました。

 

硬いけど食いつく

斬Plus2ハイブリッドマックスはDuro硬度からも明らかな通りそれなりに硬いのですが、硬いけども手球に食いつく感じを実感することができました。

ただぼやんとタップがへこむ感じではなく、接触時間はちゃんとあるものの硬さはしっかりしている、といった感じでしょうか。

硬度と食いつきを高い次元で実現しているところが凄いです。

 

打感がクリア

特に2-2の配置で引き球する、みたいな全力で突っ込んで引くみたいな球を撞く際に実感できるのですが、打感がとてもクリアです。

まったくぼやけないし、なんか硬いものでぶっ叩いてる感すらあります。

ソリッドな撞き味を求める人には最適ではないでしょうか。

 

打感と結果に納得がいく

これ結構大事な感触だと思うのですが、突っ込む引き球のときに、ちゃんと引けるときの打感と引けなかったときの打感とでどちらにも納得がいくんですよね。

ちゃんと引けるときは硬いけども軽い打感、ちゃんと引けないときは弾力を感じちょっと重い打感。

インパクトの時点で納得がいくし、正しくできた時の感触がとても楽しいのでとてもいいです。

硬さSのタップではこの辺りが終始ぼやけていたので、ちゃんとしているところが素晴らしいです。

 

斬Plus2ハイブリッドマックスの残念なところ(追記)

(2017年10月25日追記箇所)

この記事の初稿が2017年6月で、10月に2個目を使い込んだ上でのリライトをしているので察しがついていると思われますが、若干残念なところがあります。

 

ミスキューが増えた

もちろん撞き方が悪い可能性があるしタップだけが原因じゃない可能性もありますが、過去のモデルや他のタップと比べてもミスキューする率が上がっていると感じています。

普通に撞く分にはそこまでミスキューしないのですが、撞き辛い体勢での引き球やショットスピードを落としての引き球、土手撞きといった動作にブレが生じやすい状態で球の端を撞く際に十中八九ミスキューする感じです。

本当のギリギリのところで信頼できない感があるのが割と致命傷です。

 

摩耗が激しくコスパに難あり

ミスキューするから角が落ちるし、角が落ちたら削らなきゃだし、といったスパイラルに落ち込むことであっという間に積層9枚が消失します。

1個目については6月14日に交換してミスキューを気にすることなく撞きこんだ結果、8月24日の時点で積層ラスト1枚の状態になっていました。

2個目については、8月25日に交換し、ミスキューに気を付けながら運用していたものの、10月25日の時点で積層ラスト3枚の状態。

今回のはまだ使うこともできそうではあるのですが交換すべきとの意見をもらう程度の厚さであるのも事実です。

ミスキューに気を付けて極力削らない運用をしても3ヶ月持たないのは、2000円以上するタップであることを考えるとコストパフォーマンスに難ありと判断せざるを得ないです。

 

最初は最高だけどそこから性能低下していく

着け初めの状態は最高のタップといっても過言ではないのですが、そこから先は徐々に性能低下していきます。

交換して2ヶ月経過した現状は、可もなく不可もないタップだなって感じです。

この点については、A級の何名かからも同意見をもらっています。

 

モデルチェンジ前との比較

次に、モデルチェンジの前後で変わった箇所についてです。

 

Duro硬度が91.0→90.8に

ニューアートの斬タップ紹介ページによると、Duro硬度がわずかに小さくなりました。

この0.2の変化を人間が知覚できるのかわかりませんが、ほんの少しだけ柔らかいようです。

私はある程度撞いたけども認識できずでした。

 

最初の1層目から性能を発揮

モデルチェンジ前後で一番違うのはここです。

従来の斬Plusハイブリッドマックスは最初の1層目を剥がないと性能を十分に発揮できないという不思議仕様でしたが、今作斬Plus2ハイブリッドマックスは最初の1層目からちゃんとキューがキレました。

決して安いタップではないので無駄に削ることなく使えるというのはとても嬉しい。

 

限界近い撞点でしっかりキレさせるときの乗りが凄い

元々斬タップはキレの乗りが良いタップですが、モデルチェンジした結果、そんなに突っ込まずに撞点をめいいっぱい下げて撞く引き球で予想以上に引けることがしばしば発生しています。

予想以上なのでそのせいでスクラッチしたこともあったのですが、こういう撞点を選択するときってイレよりもキレに意識を割きがちだったので、イレに意識を配っても引けるようになるっていうのは大きい。

 

ギリギリを突破すると途端にミスキューしだす(追記)

(2017年10月25日追記)

そんな端っこを撞くのが悪い、という話でもあると思うのですが、モデルチェンジ前は撞けていたところが撞けないというのがちょっと残念なところです。

ミスキューが増えるとプレイに露骨な影響を与えるとともに摩耗に繋がり、ひいては寿命低下にもつながるため、かなり厄介な問題だと思います。

 

斬Plus2ハイブリッドマックスは高いけど優秀なタップ(追記)

(2017年10月25日追記)

キレるし打感はいいし食いつきもあるしで、斬タップ自体もともといいタップでしたが、モデルチェンジしたことにより1層目から使えるようになったので非常に優秀なタップとなりました。

交換したばかりの時の斬Plus2ハイブリッドマックスの性能は、他のタップではなかなか味わえないレベルだと思います。

 

ただ、そこから先は性能が徐々に落ちていくこと、削れていくスピードも速く耐久性、コストパフォーマンスに難があるというのは否めません。

最初この記事を書いたときは数か月は持つと思っていただけに、この短期間で2度のタップ交換になるコストパフォーマンスはちょっと厳しい。

 

一度タップ交換をしたら長く使いたい方には合わないかもしれませんが、短期間でのタップ交換になっても運用できる資力がある方なら、初速の凄さが別格な斬Plus2ハイブリッドマックスはベストなタップだと思います。

個人的には、長く使いたい派の方にも着け初めの最高さを一度味わっていただきたい。

 

プレミアムソフトやグリップハードもいいらしい

聞くところによると、ハイブリッドマックスだけじゃなくハイブリッドマックスよりも柔らかいプレミアムソフトや、ハイブリッドマックスよりも硬いグリップハードも非常に優秀なようです。

 

硬さSのプレミアムソフト(Duro硬度87.9)、硬さMのハイブリッドマックス(Duro硬度90.8)、硬さHのグリップハード(Duro硬度92.2)の3種から好きな硬さのものを選んで着けてみると、今よりもちょっと楽に、ちょっと楽しくプレイできるようになるかも。

ちなみに、プレミアムソフトやグリップハードの耐久性については、情報がないのでコスパが悪いのはハイブリッドマックスだけの問題なのかどうなのか不明です。