転職活動のために考えたこと
随分と間が開いてしまいましたが連載2回目。
前回の記事で初めての就職から退職までを記載しました。
今回は、フリーターだったところから転職活動を始めた際に考えたことについてです。
なお、これを書いている私は今、自分に合ったホワイト企業で悠々自適に楽しく働いています。
転職活動を開始した時点での私
某レンタルビデオ大手でのバイトを開始して2ヶ月が経過し、新入り期間が終わって月収9万円程度の収入があったのかな。
貯金が枯渇していたことに加え1年ちょっとのニート期間があったので、社会復帰を兼ねてバイトしていた感じです。
時給は安いけども同僚が皆優しい腐女子又はオタクだし、お客さんもそんなに荒ぶった人がいないしでゆるゆると過ごしていました。
バイト自体は楽しかったのですが、接客業って向いてないなって日増しに思っていってたことと、このままじゃ彼女と結婚とかまず無理だなって思っていたことと、から転職活動を開始しました。
なお、この当時の彼女は現嫁です。
転職活動で考えたこと
実際に転職活動するにあたり、どういった業界に転職するのか、どの職種を選ぶのか、どの規模の会社を選ぶのか、どういった待遇を求めるのか、と諸々考える必要があるわけですが、仕事の詳細や企業の内情なんかはわからないので、わかる範囲である自分自身のことから考えることにしました。
最初の会社を何故辞めるに至ったのか
第1回の記事でふんわりとは書きましたが、自分の能力が原因で成果がでなかったから耐えきれずに辞めたわけです。
このときの業務は工場設備の新規機械設計業務で、有人行程を無人にする自動化機械設備設計ということで、既存のものを流用できない完全新規の設計が求められる業務でした。
3D-CADを駆使して既存設備とは異なる設備を作り出そうとうんうん唸っていたのですが、これがどうにもできなかったわけです。
なんでできなかったのかな、と色々考えていったのですが、知識の有無とかそういうところより前の段階で、そもそも無から何かを作る想像力、発想力がないということに気付きました。
思い返せば、幼少期からレゴで遊ぶにしても説明書通りに作ったものを改良して遊ぶのは得意だったけど一から自分で新しいものを作るっていうのはあんまり得意じゃなかったし、絵画にしてもどこかで見たものをイメージしながら描いたものです。
当ブログのデザインにしても、自分で一から作り上げたものではなく、無料テンプレートをベースにちょろちょろ弄って今のデザインになっています。
そもそもの絵が浮かばないタイプなので、根っこがクリエイターではなかったんでしょうね。
なのでまぁ、完全新規設計なんてのは無理な話だったわけです。
ちなみに、第1回の記事で「とりあえず休め!」と書いたのは、辞めた直後とかで心の傷が大きい状態だとこの部分の分析が鈍る又はできないからです。
辞めた直後の私はなんで上手くいかなかったか、その本質の部分(想像力がない)がわかっていなかったです。
勝てる分野を仕事にしなくてはいけない
仕事はどの範囲においても競争であり勝負であるため、自分が勝てる分野を仕事にしないと成果が出ずに負けます。
そして、世の中、色々な仕事がありますが、どんな仕事でも好きだし得意だしっていう変態のような人がいます。
そういう人を相手に勝負を挑んで最悪でも五分まで持ち込まなきゃいけないわけで、上記したような自分に向いていない分野を仕事にするっていうのは勝てるわけがないし詰みに近いのかなって思います。
自分の経験は自分だけの武器
自分が今までしてきた経験というのは自分だけが持っているもので、他者の誰もが持っていないものなので、ちゃんと生かすことができれば確実に武器になるものです。
私の場合は、理系の勉強をし、理系の大学で研究をし、エンジニアになって、という10年近い年月を過ごした経験は、たとえ不得意であったとしても私だけにしかないものです。
この経験を完全に捨ててまったくの異業種に進むというのは人生の無駄遣いになってしまうのでまったくもってもったいない。
好きなアウトプットを考える
最近よく見聞きする好きを仕事にするという考え方があります。
これを提唱している人々が上手くいっている辺りからも明らかですが、これは正しい考え方です。
一方、好きを仕事にするに対するカウンターで好きを仕事にすると好きじゃなくなるという考え方もあります。
こちらの説では、カフェ好きがカフェのオーナーになったらカフェの仕事のせいでカフェを満喫できなくなった、みたいな例を見たことがあります。
これ自体も事例から明らかな通り正しいです。
何やら矛盾した論説になっている感がありますが、矛盾していません。
「好きを仕事にする」が正しく、かつ「好きを仕事にすると好きじゃなくなる」も正しい、というのは、「好きを仕事にする」で定義している「好き」が好きなインプットと好きなアウトプットとの双方を含んでいることに対し、「好きを仕事にすると好きじゃなくなる」の「好き」は好きなインプットのみを対象としていることに由来しています。
上述した例においても、カフェ好きというのはカフェでゆっくりする時間の享受というインプットを好んでいるわけですが、カフェで働くとなるとインプットしているだけじゃダメで成果となるアウトプットが求められるため、好きじゃなくなっていくわけです。
なので、好きなアウトプットが何なのかを考え、それを仕事にすることが必要となります。
好きなアウトプットは大体得意ですし、好きなアウトプットを仕事にできれば仕事が好きだし得意だしっていう変態になれるわけです。
私自身は、上述した通り何かをアレンジするのが結構好きです。
また、コジャレ系テキストサイトが流行った頃くらいから媒体を変えながらネット上で文字を書きまくっていたし大学では文芸部に入っていたといった具合で、面白いとかどうとかは置いておいてとにかく文字を書くのが好きです。
好きじゃなきゃ10年以上文字を書きまくったりしないし、当ブログのような長文基本のブログなんてやってられません。
経験と好きなアウトプットが結び付いた「特許の世界」
理系の経験と、既にあるもののアレンジ及び何かしらを文字に起こすという好きなアウトプット達。
これらが結びつくと、特許の世界になります。
特許ってどうやって出願に至っているんだろうかと調べてみると、弁理士や特許技術者なる人々が文章を作成して特許庁に出願しているようで、必ずしも発明者や企業の知財部が書類作成をしているわけではない、ということがわかりました。
弁理士は士業なので資格がないとどうにもなりませんが、特許技術者なるものについては転職できればなれるようでした。
特許の世界なら勝てる、気がする!
そう思い、特許の世界での転職活動を開始しました。
転職活動の初動のまとめ
自分の能力について得意不得意をしっかり見極めることと、自分が今までしてきた経験と、をしっかり考えることが大切です。
これらを考え、結びつけた結果導かれる業界ならば、活躍できる確率は高いと思われます。
なお、各項目について考える際には、ほどほどに上位化して考えることが大切です。
私の例でいえば、経験の「理系の大学で研究をし」という部分について、具体的には超硬合金を旋盤で削りまくったというエピソードになるのですが、このように下位限定してしまうと転職の対象となる業界に著しい限定が生じてしまう(私の場合なら超硬合金のメーカーか加工治具のメーカーになっちゃう)のでオススメできません。
かといってもっと上位化して大卒とかってしちゃうとだからなんだよってなっちゃうので、その辺りは譲れる範囲内のいい塩梅で。
アウトプットなんかも文字を書くにしてもオモシロじゃないとダメとかあれば、そこはこだわるべきです。
私は、文字が書ければ何でもいいけど日本語がいいっていうか英語ができないっていう人間なので、文字(日本語)を書くという程度の上位化をしました。
転職で一番つらいのは転職した先でも上手くいかないといった事例だと思います。
事前に避けられる可能性を上げられるなら上げた方がいいので、まずは自分自身をしっかり見つめることをオススメします。
足が速い子頭が良い子、誰だって得意なものはあるはずです。
得意な仕事に就いて勝ち進んでいくためにも、まずは得意と苦手を分析することをオススメします。