ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

試合で学ぶビリヤードにおけるメンタルの領域

先週2試合に出ることができました。

結果はあまり芳しくないのですが、何故負けたのかについてとてもわかりやすかったのでその理由についてまとめます。

なお、出た試合はPABCの10ボールと9ボールでした。

10ボールで負けた理由

こちらはA級の方と対戦し、ヒルヒルまでいってゲームボールの10番を撞いたのですが、それを外して負けました。

 

簡単な10番を外した

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これを外しました。

こんなん、普段なら10回撞いて10回入るのですが外したんです。

悔しさの余り一晩経っても悶々としていました。

 

撞く前に極度の緊張状態になっていた

この10番、入れれば勝ちだし普段ならまず入るし、といったこともあってもの凄い緊張感に襲われました。

もう構えていてプルプル震えていたしとにかく入れるぞ入れるしかないぞ入れれば勝ちだぞといった思想になっていました。

普段撞くときはテイクバックの感覚であったり肘を曲げる感覚、撞く前に思考を整理しきってから撞いているにもかかわらず、このときは入れる!入れる!勝つ!といった感じに。

普段とまったく違うわけですから色々ずれて外れても仕方ないわけです。

 

9ボールで負けた理由

こちらもA級の方、しかも普段優勝することもある強いA級の方と対戦し、ヒルヒルまでいった最終ラック、1~6番を入れて7番までいったのに7番を外してしまいました。

そこからセーフティ合戦に持ち込まれ、無茶攻めからの穴前残しで負けたといった具合です。

 

入れるだけなら簡単な7番を外した

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これを外しました。

止めでもいいしちょっと引いてもいい感じの7番。

止まってもいいし引けてもいいといった選択だったのですがこれがカタカタいってしまいました。

 

7番に至るまでの調子が凄くよかった

最終ラック、相手のミスから回ってきた1番をすごく気持ちのいい引き球で入れて出しました。

 

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これを撞くときに「普段キレ重視で突っ込む練習をしているのにここで発揮しないでいつ発揮する!」と鼓舞したらとても上手くいったので、練習に裏打ちされた鼓舞は良い効果があるようです。

ここから調子よくズバズバキューを出して、5番から7番でちょっと怪しさを出しながらも7番までたどり着きました。

 

7番を撞く前に発生した譲り合いでリズムが崩れていた

さぁ7番を入れて、と思った時に隣の台の人と撞く場所がかぶったために譲り合いが発生し、私は後から撞くことになりました。

時間があったので撞き方は考え終わっていたし後は撞くだけ、といった感じで軽く撞いて軽く外したわけです。

気分の良い集中がぶれていたにもかかわらずそのままに撞いてしまった、調子に乗ってしまった感じですね。

 

メンタル由来のミスは撞く前に対処する

これらのミスはどちらも精神、メンタルが原因のミスです。

もちろんメンタルと技術は互いに紐付いていますが、ある程度は独立もしています。

 

緊張状態なら時間をかけてまずは緊張をほぐす

最初のミスは極度に緊張し冷静じゃなくなってしまったのが原因なので、撞く前に冷静になれれば大丈夫なはずです。

構えていて震えて頭がいっぱいなら構えを解いて深呼吸するなり、何かしらのルーティンをなぞるなり、なんなら軽くジャンプするなり。

早く終わらせたいという焦りの気持ちになってしまっているのですが、こういうときに焦ると負けるのが勝負の常です。

じっくり時間をかけて撞く、ショットクロックがある場合でもギリギリまで時間をかけていけばいいのかなと思います。

 

リズムが狂った時は一度リセットする

いい集中に入っていい集中のままに撞き切れるときはそれでいいと思うのですが、何かしらの外乱が入ってリズムに狂いが生じた場合はそこまでの調子の良さをあえてリセットした方がいいと思いました。

ここでいう外乱は上述した撞く番の譲り合いもそうですし、繋がっているけど想定外の出しになったとか、そういう自分が原因で発生する物も含みます。

いずれにしても調子がいいからと進んでいたところで何か起きた時というのは黄色信号が灯ったものだと気付き、冷静になっていくのがいいのかなと思います。

なお、冷静になるやり方は上述の時間をかけて緊張をほぐすのと略同様のやり方でいいと思います。

 

ビリヤードは頭で戦える領域がある

今回の敗戦で学んだことですが、ビリヤードは技術だけじゃなくメンタル、つまり頭で戦える領域がかなりあるようです。

極限まで緊張して集中したからこそ気付けたのですが、気付けた以上次はやらかさないようにしたいものです。

冷静に、熱くなれども視野は広く思想は伸びやかにしておけるよう常日頃から頑張ります。