ビリヤードのための筋肉と筋トレ~ストロークを強化する筋肉と筋トレ~
前回の記事で、筋肉や筋トレを学ぶことができる本について紹介しました。
筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典という最高の筋トレの教科書 - ビリログBtoA
今回は、事典から学んだビリヤードのための筋トレについてまとめようと思います。
なお、筋トレは怪我の危険を伴うので、筋トレ時には怪我をしないようにご注意ください。
ストロークに寄与する筋肉
ストロークは肘関節の屈曲(伸ばした肘を曲げる)がメインで、肘を送り出すためには横に広げた腕を下に向けて回すように肩を回転させることから、肩関節の内転も行われていると考えられます。
また、スナップと呼ばれる動作は手の橈屈(手首を親指側に曲げる)、尺屈(手首を小指側に曲げる)に相当するのではないかと思われます。
肘関節の屈曲は上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋がメイン
肘関節の屈曲、つまり肘を曲げるわけですが、肘を曲げると浮かび上がるのが上腕二頭筋である力こぶで、肘関節の屈曲において最もパワーを発揮する筋肉です。
また、ビリヤードの場合、親指を上に向けた状態で肘を曲げる動作を行うことから、前腕の向きに関係なく屈曲動作で力を発揮する上腕筋も大切だと考えられます。
そして、親指を上に向けた状態とは前腕が回内した状態なので、この状態で肘を屈曲する際に強く働く腕橈骨筋も重要そうです。
肩関節の内転はなんといっても広背筋
(画像引用元:筋肉の名称を覚えよう!)
肩関節の内転でメインの働きをするのは広背筋で、鍛えると逆三角形の肉体になれるようです。
通常のストロークではそこまで肩を回すことはないですが、ブレイクショットでは肩も使って撞くことがあります。
ブレイクの威力アップには背筋を鍛えろ、という通説がありますが、背筋の中でも広背筋が大切なようです。
手の橈屈、尺屈は前腕の色々な筋肉が作用
橈屈と尺屈は、それぞれ対極となる動作です。
調べると長橈側手根伸筋等の前腕の大体の筋肉がどちらかの動作に寄与しているようです。
1つ1つ書いていってもいいのですが、長いし読みにくい名前の筋肉が多いので省略します。
肘関節屈曲を強化する筋トレ
上腕筋、腕橈骨筋をメインに上腕二頭筋もカバーしたいところです。
ハンマーカール
親指を上に向けた状態でダンベルを持ち上げる筋トレ。
ビリヤードのストローク動作をダンベルでやっている感じになるので、効果があること間違いなしです。
ハンマーカールが主に作用するのは上腕筋と腕橈骨筋。
上腕二頭筋にはサブ的に作用するんだとかで、まさにストロークのための筋トレと言えます。
実際にやっている動画を見るのが一番わかりやすいと思うので、youtubeで拾ってきました。
余談ですが、ハンマーカールは結構な重量をいきなりあげられちゃうんだとかで、私も初めてやった日に8~10キロのダンベルでやることができました。
そして、筋トレから4日経った時点でもかなり痛く、湿布や塗り薬を使うことで何とか痛みが引いた、という明らかなやり過ぎ状態となってしまいました。
初めてやるときはほどほどの重量から始めた方がよさそうです。
ダンベルカール
こちらは掌を上に向けた状態でダンベルを持ち上げる筋トレ。
ダンベルカールになると上腕二頭筋に一番効くようになるようです。
動画はこちら。
ダンベルカールのやり方やポイントを解説【上腕二頭筋のトレーニング】
肩関節内転を強化する筋トレ
とにもかくにも広背筋です。
広背筋はジムに行って鍛えた方が効率良いのかなと思います。
ラットプルダウン(ワイド)
ラットプルダウンってマシンの名前、なんでしょうか?
ジムにある上の方にあるバーをぐーっと引く筋トレが効果てきめんのようです。
動画はこちら。
ラットプルダウンで腕に効かないフォーム!広背筋を意識する効果的な練習法
手の橈屈、尺屈を強化する筋トレ
最後は手の橈屈と尺屈について。
こちらは、事典に載っていた筋トレ名が一般名じゃないらしく、動画を見つけられませんでした。
先端に重心がある棒を持って手首を曲げる
例えばバットとか、あるいは片方にだけ重りを付けたダンベルとか、重心が先端にある棒を持ち、親指側に手首を曲げて持ち上げる、小指側に手首を曲げて下す、という筋トレがいいようです。
スナップ時の手首の動きと同じですね。
ただ、ダンベルのような重さがあるものでやると手首を痛めやすいので注意が必要です。
SVBみたいなマッチョになりたい
世界のトッププロ、特に欧米系はなんだかんだで大多数がマッチョなイメージです。
筋肉があるから瞬間的なパワーの発揮量が大きい、速く前腕を振れる、長時間のプレイでも安定して出力し続けられる、といったことは絶対あると思う。
何せみんな大好きシェーン・ヴァン・ボーニング(SVB)なんてもう完全にゴリラですし。
腕も上半身も凄いなぁ。
上記した筋トレを行うことでどれくらい変化が起きるか、今後記録していくつもりです。
千里の道も一歩から。頑張ってSVB的な肉体を目指していきます。