ビリヤードグローブのレビュー ~アダムグローブ~
手汗の影響を排除できることもあり、ここ何年かでブリッジを組む手にグローブをはめるプレイヤーが増えてきました。
手汗をかかなくても湿気が高くなるとどうしてもシャフトの滑りが悪くなります。
今までシャフトを拭いたりやすったりしてきていましたが、やはりグローブの滑りやすさは別格です。
今回は、国内大手キューメーカーの1つである(株)アダムジャパンが発売しているグローブ、アダムグローブを紹介します。
アダムグローブとは
カラーバリエーションは6種類(ブラック、グレー、ネイビー、ライトブルー、レッド、ピンク)で、ピンク以外はS,M,Lの3サイズかつ左利き1サイズ。ピンクは右利きSサイズのみの展開のようです。
川端聡プロが愛用中
(画像引用元:BLOG at On the hill !)
関西が誇るトッププロの一人で2006年のアジア競技大会で優勝している川端聡プロ。
wikipediaで個人ページが作られている数少ないプロの一人です。
写真のグローブは赤色のアダムグローブです。
シャフトの滑りやすさは問題ない
スタンダードブリッジ、オープンブリッジいずれの場合についても、シャフトの滑り具合は非常に良好でした。
グローブが悪さをしているといった感じはないです。
アダムグローブのサイズ感について
私は、中指の先端から手首の親指側のしわまでの長さが約18センチで、男性としてはかなり小さな手を有しています。
このステータスでサイズMを装着したのがこちら。
ちょうどいい感じなので、女性ならサイズS、通常の男性ならサイズLも視野に入れた方がいいかも、というサイズ感だと考えられます。
ただ、後述する指先カットの構造によって多少小さい分には影響がなさそうであるため、ぴったり感を求めたい場合には平均サイズの手を持つ男性でもサイズMにしてもいいかもしれません。
アダムグローブの特徴について
各社グローブを出していることからそれぞれ特徴を有しているものですが、アダムグローブも固有の特徴を有しています。
表面はストライプが入っていてオシャレ
オープンブリッジを組むときに目にする表面ですが、ストライプが入っていてそれなりにオシャレです。
オシャレさを有しつつ、でも主張は控えめなので、プレイに影響がでるような華美さじゃないのがいい感じです。
指先が開放されている
各指指先についてはカットされています。
これにより、ラシャを人差し指や中指で直接噛むことができグリップの安定性を向上させることができるようになっています。
また、スタンダードブリッジを組んだ際に親指と人差し指の皮膚同士が接触するため、指同士のズレ防止及び指の感覚がクリアになるのもいいところです。
さらに、指先が開放されていることで、グローブの先端で詰まり感を感じることがない、逆にグローブが長すぎて先端に溜まりができてしまうこともない、といった効果があり、手が大きい人も小さい人も満足できる仕組みとなっています。
ただ、指先が開放されていることで開放部の縫製の関係なのか、たまに指先がチクチクすることがあります。
チクチクするところを切っちゃおうかと思ったのですが、そういうことをするとグローブ自体がほつれて壊れそうな気がしたので切るのは辞めました。
グローブの装着時にチクチクしない場所を探せば大丈夫なので、今のところこのチクチクによるプレイへの影響は感じていないです。
手首側のマジックテープで手に固定
手首側にマジックテープ構造がついています。
マジックテープで締めることでグローブがキューとの摩擦で動いてしまうことが防がれているように感じます。
マジックテープっているのかな、と思わなくはないですが、スポーツグローブでの脱げ防止構造としては一般的なようですね。
裏側の一部が合皮でブリッジの滑り止め効果
アダムグローブは大部分が滑りやすく発汗に対応した布素材によって作られていますが、裏側、グローブ装着時における手のひら側のうち小指側の一部が他の素材と違う合皮となっています。
これによってラシャと合皮間の摩擦が働きブリッジの滑り止め効果がある、とのことらしいですが、今のところ体感できたことがないです。
ただ、先日のレッスン記事に記載した通り、私はブリッジが動いていたって気付けないような鈍感さです。
西尾プロの普通のレッスンを受けてきました(引き球編) - ビリログBtoA
動いていないことについても気付いていないだけで効果が出ているのかもしれないです。
暑い日は手の甲が蒸れる
裏側のうち合皮ではない部分はメッシュ素材となっているため蒸れの影響が軽微です。
しかし、手の甲側はシャフトと接し得るからなのか上述のオシャレで滑りやすい素材となっていて、手の甲の前面が覆われる構造となっています。
このため、暑い日だとどうしても手の甲側に蒸れを感じてしまいます。
適宜外しておしぼりで拭くとかで対応できそうですし、グローブの宿命なのでいずれは慣れるような気もしていますが、使い始めの今だと若干気になるところです。
グローブデビューにはオススメなベーシックモデル
質実剛健、スタンダードを首尾よく抑えたキューを作っているアダムらしい機能性を重視したベーシックなグローブだと思います。
値段も他のグローブに比べて安価ですし、グローブデビューをするのに最適なモデルではないでしょうか。
6色のうちブラック以外は下記の色味です。(ピンク以外サイズM、ピンクはサイズS)
黒もいいですがネイビーみたいな落ち着いた色もかっこいいですね。
素手からグローブに変わるとブリッジの色の変化に若干戸惑いますが、ものの数分で慣れるのでどの色でもいいと思います。