西尾プロの普通のレッスンを受けてきました(ブレイク&ジャンプ編)
西尾プロの普通のレッスン記事第3弾です。
前回まででシュート率、引き球の精度&キレについてレッスンを受けたことについて記載しました。
今回は、ブレイクショットとジャンプショットの、使うのが限定されたショットについてレッスンを受けたことをまとめます。
ブレイクが弱いのにしっちゃかめっちゃか
先日、球聖位の10ボールブレイクを後ろから見ていたのですが、テイクバックまでは力みのかけらもなく、最後のショットの瞬間にちょっと力が入っているだけのように見えるのにズバンッ!とブレイクしていました。
上手い人のブレイクって、決して全身全霊で力むわけでなくても時速36キロくらいすぐ出ているんですよね。
一方の私は、全体重こめて遮二無二フルパワーで撞くイメージでいっても時速34キロ程度が限界。
そしてこれがコンスタントに出るのならともかく、時速28~34キロの幅で変動する始末。
さらに撞点や厚みもバラバラで、ミスキューすることもちらほら。
フルブレイクはロマンとはいえ、実戦で使えなさ過ぎて困っていました。
最近ブレイクの練習不足なのでブレイクの練習をすればいいのかもしれませんが、過去ひたすらブレイクの練習をしまくっていたときは、最大速度が上昇したことがあったものの諸々のバラツキについては治ることがなかったです。
元々我流でやってきているので一度プロの話を聞きたいな、と思い相談してみました。
ブレイクのばらつきの解決策
色々やってみて検討して、となるのかと思いきや、解決策は一言で終わってしまいました。
ブレイクはテイクバックの距離をとにかく稼ぐべし
基本はこれだけ、とのこと。
テイクバックの距離を稼ぐことでキュースピードを上げられる距離を伸ばせば必然ブレイク速度アップってことなんだと思われます。
ギリギリまでキューを引いて更にそこから引き上げてと距離を稼いでいるのに、ショットの結果がばらつきまくっているのですが、一体どういうことなんだろうか。
引いて引き上げている気分になっているだけということなんだろうか。
体は可能な限り前に突っ込まない意識
体重移動で前に体重を乗せたいところですが、速度を上げるためにはギリギリまで体を残すイメージがいいようです。
どうせ何をやっても前に出るので、極端な話後ろに移動するイメージでも大丈夫なんだとか。
この辺り、他のプロの方からも同じ意見を聞いた記憶があるので、真理なんでしょうね。
テイクバックと体の残しを意識してブレイクした結果
速度測定していないのでアレですが、体感で時速32キロ程度のところで安定したブレイクが撞けました。
テイクバックの引き量と体の残ししか意識しておらず、力みもほぼなく撞いているのにしっかりブレイクできてびっくり。
また、厚みや撞点についても殆どばらつきがなくなりました。
なんというか、ちゃんと割れるのに凄く楽なブレイクって感じです。
ここから威力アップのために前腕の強化やキュー先が最高速を迎えるタイミングの調整をしていく必要はあると感じていますが、基本はこれだと確信しました。
実戦ですぐ使えるのが何よりもありがたい。
ジャンプショットが飛ばない!!!
体の大きな小学生サイズの手の大きさという小さな手を持つ小人です。
ジャンプショットを撞く時に左手で高さを稼げず、キュースピードを上げきることができませんでした。
不足したキュースピードで撞かれた手球は十分に飛ぶことができず黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…
世の中、私より手が小さくてもジャンプショットできる人はごまんといるので、何かが根本的におかしい可能性が高いと感じていたここ数年です。
ジャンプショットの解決策
西尾プロに相談後、構えたところで指摘が入り、サクサク直していくことになりました。
ブリッジの形が違う
今までジャンプショットを撞くときのブリッジはこんな感じでした。
的球が邪魔で撞き辛いときの立て方と一緒で、人差し指と中指で固定しオープンブリッジと同じ場所にキューを乗せる感じ。
一方、西尾プロに教えていただいたブリッジはこんな感じ。
人差し指は浮いても大丈夫なので薬指メインでブリッジを固定し、親指の根元の肉が寄るところにキューを乗せる感じ。
これでキューを引ける量が長くなり、キュースピードを上げることができるようになりました。
左腕の肘をたたんで顔を手球に近づける
高さや安定性を稼ぐのに大切なことのようです。
これ、レッスンの2日前に行ったホームにて、連盟の上手い人がジャンプショットを教えているときにまったく同じ発言をしていたのを聞いたな。
できる人はみんな知ってるってことなのかな。
手球の下を撞き過ぎない
ジャンプショットの仕組み(台面に向かう方向の力を与えることで反発力で手球を飛ばす)を考えると、芯付近をベクトルが通過した方がいいわけで。
そこまで下を撞いている意識はなかったですが、西尾プロにご指摘を受けたのでまだまだ下過ぎたようです。
撞き終わりにキュー先を跳ね上げる必要はない
ジャンプショットって、撞いた後キュー先が跳ね上がりますよね。
例えば、この動画みたいな感じ。
(引用:〈BD〉青柳高士アマの10ボールブレイクとジャンプのスロー動画 - ビリヤードデイズ)
スローなのでわかりやすいですが、ジャンプショットの最後はキュー先が跳ね上がる。
これは、意図して跳ね上げているわけではなく、結果的にそうなっているだけです。
動画でも、インパクトからしばらくは台面に向かって真っすぐキューが進んでいます。
先入観で最後が跳ね上がるイメージがあるからそんな風に撞きがちですが、撞くときはあくまでも手球を貫くイメージ。
跳ね上げは勝手に発生するので気にせず、とのことでした。
レッスン後にジャンプショットしてみた結果
下記のようなレール上でブリッジが組めない配置でジャンプ!
結果、きれいに的球を飛び越して当てることができました!
まだまだ方向性にずれが生じやすいので武器としては拙いですが、最低限ファールを防ぎたいときや、穴前のときなんかには十分に使えそうです。
意識を変えるだけでこんなにも変わるとは思わなかった。
知るだけで上手くなることがある
基本的に、ビリヤードはちょっと知ってすぐ上手くなることがないスポーツです。
しかし、今回のブレイクやジャンプについては、知識として守るべきポイントを知っていればできるようになるものでした。
こういったことについて、本来は自分で辿り着ければいいのでしょうが、辿り着くまでにかかる時間を大幅に短縮できるのがレッスンの魅力だと思います。
1時間のレッスンで、冗長な表現があるとはいえ3記事約8000文字に亘る内容。
これが場代別の2000円で受けられるのですから、バグースのプロレッスンは本当に素晴らしく控えめに言っても最高です。
もちろん自分自身で頑張ることも大事ですが、今後も折を見てレッスンを受けていこうと思います。
西尾プロ、今回もありがとうございました!