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球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

Mutoid Manという最高のバンドを紹介します

最高のバンドでありながら知名度皆無のバンド、Mutoid Manを皆様に紹介します。

 

 

 

Mutoid Manとは

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スパイラルするギターの旋律、宇宙的な音の広がり、デスボイス溢れるゴリゴリのハードコアからメロディアスなオルタナティブロックまで多彩な楽曲を繰り広げる稀代のバンド、Cave InのギターボーカルであるStephen Brodsky(写真左)と、ボストンが生んだカオティックハードコアの雄であり根暗理系の凶暴性を最大限に炸裂される強烈で秀逸な楽曲を常にリリースし続ける至極のバンド、ConvergeのドラムであるBen Koller(写真中央)と、の二人から結成されたサイドプロジェクトです。

そこにベースのNick Cageao(写真右)が加わって現在の体制になっています。

写真のダサさ、黒Tシャツ、ロン毛といった辺りからも察しが付く通り、メタル寄りのバンドです。

 

Mutoid Man誕生までの歴史

私にとってCave Inはこの世で一番好きなバンドなので、Cave In側からの視点でMutoid Man誕生に至るまでの歴史を記載します。

Convergeについてはアルバムを買って聴きこんではいますが、歴史についてはよくわかっていません。

Convergeについては、カオティックハードコアの始祖とも言われるDillinger Escape Plan(DEP)と並ぶ2大カオティックハードコアバンドであり、DEPが2ndアルバム以降なんかタレてるのに対してアルバムを幾枚とリリースしても常に最高であり続けてて凄い、という程度の知識です。

 

デビュー~1stアルバムまで

元々、Cave InとConvergeはボストンにおいて友人でありライバルである、といった関係です。

Cave InのメンバーとConvergeのメンバーとPiebaldのメンバーからなるKid Kilowattなんてサイドプロジェクトもあったりしました。

 


Kid Kilowatt - The Scope

 

この当時のボストンはバンドがあってもメンバーが流動的で、芸術が生まれる素地があったように感じます。

 

Cave InはデビューEP-Beyond Hypothermia-から1stアルバム-Until Your Heart STOP-まではカオティックハードコア路線でした。

 


Cave In- Juggernaut

 

1stアルバム内屈指の名曲Juggernaut.

単にマッチョなカオティックハードコアではなく、どこか理知的で、音の広がり方が個性的なのもとてもいい。

 

大胆な方向転換がなされた2ndアルバム

しかし、Cave InのメンバーはConvergeの曲を聴いて「これは勝てない」と挫折し、さらにStephenが「デスボイスはのどが痛いから嫌だなぁ」とか言い出してポストハードコア、ロック路線に移行していきます。

その結果、Cave Inきっての名盤である2ndアルバム-Jupiter-が生まれました。

 


Cave In - Big Riff [Jupiter (2000)]

 

この圧倒的な音の広がり。静と動のバランス、メロディ、どれも最高すぎる。

この後、Jupiterをさらにアコースティックにしたと言うEP-Tides Of Tomorrow-が発表され、オルタナティブロック界にCave Inありと一部で人気が急上昇していきます。

 


Cave In - Come Into Your Own

 

当時高校生だった私は、タワレコの試聴機でこの-Come Into Your Own-を聴いて、Cave Inを知り、惚れこみ、今でものめりこみ続けています。

後半の積み重なっていくギターの旋律が今聴いても究極に最高で、初めて聴いたときに味わった感動と興奮は未だに忘れられません。

 

メジャーと契約し発表された3rdアルバム

Jupiterでの方向転換によりメジャーとの契約を獲得、3rdアルバム-Antenna-まで売れ線のオルタナティブロックに傾いていきます。

売れ線といえど、めちゃくちゃかっこいいのがCave Inのいいところです。

 


Cave In - Stained Silver

 

しかし、メジャーでは色々(ツアー強要であったりレーベル内での作る曲の批判等)あったらしく、3rdアルバムの後にメジャーを離れてしまいます。

3rdアルバムの日本版にのみ収録されていたボーナストラックの曲が一番Cave Inらしい、といった辺りに、メジャーって大変なんだろうな、という感じがあります。

 

古巣に帰還し発表された4thアルバム

メジャーを離れたCave Inは、古巣であり盟友のAaron Turner(Isisのギターボーカル)が経営するHydra Head Recordsに戻ります。

このとき、ベースのCaleb Schofieldのデスボイスがかなりいい感じとメンバーが気付き、普通の声のStephen、デスボイスのCalebという体制に移行、4thアルバム-Perfect Pitch Black-が誕生します。

 


Cave In - Trepanning 

 


Cave In - Down the Drain

 

同じアルバム内の曲とは思えない振れ幅。

この頃から、やりたいことをやる、という路線に吹っ切れたように感じます。

なお、4thアルバムリリース時のロッキンオンによるインタビューで、「新しい葉っぱを試すときに聴いてくれよな!」と、日本では絶対無理なことを言ってました。

 

その後、ドラムのJohn-Robert Conners(JR)が怪我をしてドラムが出来なくなった挙句ベルリンに引っ越してしまい、急きょサポートドラムとしてConvergeのBenをメンバーに加えてCave Inは活動を継続するものの、ほどなく活動休止、メンバーが各々バンドを作って活動しだす、といった具合になります。

ここまでが大体1998年~2006年の話です。

 

活動休止直前にわずかに作られた音源

Benをメンバーに加えたCave Inの音源というものは、当時Daymare Recordingが発売していたデビューEP、1stアルバム、2ndアルバムのリマスター版のうち2枚を購入した人だけがもらえたプレゼント音源に残されています。

プレゼント音源の中にはShapeshifterとDead Alreadyという2曲が入っていました。

 


Cave In - Shapeshifter

 

 


Cave In - Dead Already

 

JRとは違うBenだからこそのドラム、メロディを排しシンプルに研ぎ澄まされた攻撃性、Cave Inというバンドの懐の広さを感じます。

私はJupiterにボーナストラックとしてEPが入っていたとか、この当時1stアルバムを持っていなかった、といった事情から2枚を買って音源をゲットしていましたが、音源を持っていない人でも2006年の来日ライブ(海外のバンドなのにチケット3500円だった衝撃のライブ)で聴いた人はいるのではないでしょうか。

今はyoutubeで聴けるんだから便利な世の中になったもんです。

なお、このプレゼント音源、結局全部はけなかったようで2015年にMutoid Manの2ndアルバムが出た時に再配布していました。

 

そしてMutoid Man誕生へ

その後、2009年に活動再開、2011年に5thアルバム発表となるものの、また活動が停滞するCave Inですが、転機が訪れたのは2012年。

StephenとBenがニューヨークでたまたまご近所になったらしく、ご近所同士だからって理由でMutoid Manが誕生しました。

そもそものCave Inの活動休止もJRの怪我以外に他のメンバーもみんな居住地がばらばらになっちゃったからって理由もあるようなので、彼らはいつでもそんな感じです。

 

Mutoid Manの軌跡

Cave Inへの愛情のせいで歴史が随分と長くなっていますが、音楽は歴史とセットで楽しむとより深く楽しめるものなので、まぁ、うん。

2012年の結成、2013年のバンド名決定から今日に至るまで、Mutoid Manは精力的な活動を続けています。

 

 

1st Album -Helium Head-

Mutoid Man誕生時のコンセプトは「2005,6年のBenが加入したCave Inをより発展させてみたい」といったところでした。

JRではなくBenだからこその曲をStephenが作り、誕生したのが1stアルバムである-Helium Head-です。

 


Mutoid Man - Friday The 13/8

 

昔はデスボイスは嫌とか言ってたStephenですが、Cave In再結成からデスボイス出しまくりなので、Mutoid Manでも吠えています。

ShapeshifterやDead Alreadyでは盛り込めなかったメロディ性を盛り込み、宇宙を感じさせる音の広がりよりも強烈な攻撃性を前面に押し出していく、といったところがMutoid Manの音楽だと感じる1stアルバムです。

 

2nd Album -Bleeder-

Mutoid Manは1stだけで満足してお互いに自分のバンドに戻るのかな、と思っていましたが、そんなことはなくその後も精力的に活動を継続していきます。

また、1stアルバムから2ndアルバムまでの間に上述のNick(Saint Vitusというメタルバーの店員とのこと)が加入し、いよいよバンドとして確立されていきます。

そして2015年に2ndアルバム-Bleeder-が誕生します。

 

このアルバムには、Cave Inの発展形を収録した1stアルバムとは違い、バンドMutoid Manの楽曲からアルバムが作られています。

 


Mutoid Man - "Sweet Ivy" (Official Audio)

 


Mutoid Man - "1000 Mile Stare" (Official Audio)

 

この音圧、激しさ、全部が最高。

公式Facebookの情報によると、2015年のメタルのアルバム総括みたいなことをしている各メディアにおいて、アルバム-Bleeder-やBleederに収録された個別の曲は複数のメディアでトップ10入りを果たしていました。

アメリカ国内のメタル界隈ではかなり知られているんじゃないか、と思われます。

 

なお、上に挙げたSweet Ivyは、KONAMIの名作「魂斗羅」にインスパイアされている楽曲なんだそうです。

 


Contra - Stage 2

 

元のファミコンの曲もかっこいいけど、それがここまでかっこよくなっちゃうものかね。

 

3rd Album -War Moans-が2017年6月7日に出ます

2ndアルバム以降も一向にCave Inを再開する気配がないまま、2017年6月7日に3rdアルバムが出ます。

1stから2ndでも随分と進化を遂げたMutoid Manですが、3rdでは一体どんなことになっちゃっているのか。

発売を間近に控え何曲かyoutubeにアップされていました。

 


Mutoid Man - "Kiss Of Death" (Official Video)

 


Mutoid Man - Melt Your Mind

 

うおー!かっこいいー!

ヘヴィさ溢れるKiss Of Deathと軽快な疾走感がかっこいいMelt Your Mindの2曲が公開されてたけど、同じアルバム内にここまで毛色の違う2曲が入ってるって、もう凄いことになってるの確定でしょ。

そしてOffical Videoが最高にだせー!

 

3rdアルバムでは、なんとマーティ・フリードマン(この人はカタカナでいいかなって)がゲスト参加している曲もあるそうです。

さらに、Cave InのギターであるAdam McGratheもゲスト参加しているみたいだし、いよいよもってとんでもないことになっちゃってる気配が凄い。

もうCDを買うしかない!みんなも、買おう!