ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

飽き性って悪いことなのか

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飽き性、という単語自体にはあまりいいイメージがないように感じています。

たしかに、何をやっても長続きしない、というのはこと日本社会ではそんなに褒められたものではないと思われますが、果たして本当にそうなのか。

みんなちがってみんないい、という話ではなく、そもそも飽き性ってそんなに悪いことじゃないんじゃないの?と感じる最近です。

 

 

 

飽き性だった昔の私

今でこそ、時間ができればビリヤード、時間がなくてもビリヤード、家族と仕事を大切にしつつLP削ってビリヤード、といった具合で真剣にやっていますが、ビリヤードを始めるまでは完全に飽き性で、下記に示すようにあれやこれやとやっては辞めていました。

 

やっていた趣味1:絵を描く

幼少期より絵画教室に通っていて、何を間違ったか小学3年生の時に特賞をもらっちゃったもんだから「自分には才能がある!」と思いやっていました。

中高は美術部だったし、中学を卒業するくらいまでCGを描いていた時期があります。

今現在まったく絵を描こうとしていないところからどの程度だったかは察していただきたい。

やめろ!インターネットアーカイブとか開くんじゃない!

 

やっていた趣味2:テレビゲーム

これは今でも細々とはやっていますが、中学生の時が一番ピークでそれこそいろんなゲーム機を買ってやっていたような記憶です。

クレイジータクシーをやってたときにThe OffspringのAll I Wantを聴いて90年代パンクにどハマりしていったり、ジェットセットラジオをやって後述するインラインスケートを始めてみたり、としたので、テレビゲームは人生に彩りを与えてくれたように感じています。

 


参考:The Offspring - All I Want

 

ゲームって今も昔も風当たりが強いですが、私にあってはゲームをやっていた経験が今の仕事でとても生きているので、そんなに目の敵にしなくてもいいんじゃない、と思っています。

ただ、のめりこみやすかったり、大体のゲームがすぐ結果が出るため継続した努力が苦手になりやすかったりする側面があるのは事実だと思うので、バランスの問題に感じています。

 

やっていた趣味3:インラインスケート

ジェットセットラジオみたいにグラインドしたい!

と思ってそれ用のスケート買ってやってみたのが中学3年の頃。

結局、グラインドしようとしてすっころび、縁石の角に尻の溝がジャストフィットして悶絶、その様子を女子中学生にガン見される、という経験でなんだか恥ずかしくなってやめてしまいました。

ちょっとのことですぐ心が折れる、というのは我がことながらあまりよくないと思っています。

 

やっていた趣味4:合気道

ツヨシしっかりしなさい!でツヨシの彼女がやってたのを小学生の時にアニメで見てなんとなく知っていた合気道。

中学生になってから地元の道場に通って、週1ですが3年くらいやっていました。段位は6級です。

正直、自主的に辞めるつもりはなかったのですが、進学で関東を離れて道場に通えなくなったこと、大学の合気道部がガチンコの体育会系でアルハラパワハラが酷い脳筋ばっかで心底つまらなかったこと、といった理由から辞めてしまいました。

 

やっていた趣味5:WEBデザイン

中学生の時から大学卒業まで細々やっていました。

WEBデザイン、と言うものの、HTML4.0とかCSSとかの静的言語しか理解していません。

これについては、今も当ブログのCSSをいじる際に役立っているのでやっていてよかったな、と思っています。

 

やっていた趣味6:音楽鑑賞

The OffspringからBad Religionに流れ、そこからCave Inと出会ったことでポストハードコアへと流れていきました。

また、邦楽もbloodthristy butchersのJack Nicholsonを教えてもらってからeastern youthやMO'SOME TONEBENDERにどハマり。

 


参考:bloodthirsty butchers- Jack Nicolson

 

大学生になってお金にゆとりが出てきてからというもの、月に6枚とかアルバムを買って聴き込んでいました。

Black PusっていうLightning Boltのドラムの人のソロプロジェクトのアルバムが欲しくて海外の通販でクレジットカード使おうとしたら、通販サイトのChrisさんに

「俺たちは海外のクレジットカードで散々騙されてきてるからもうクレジットカードは使えないんだよバカ野郎!Paypal使え!!!」(意訳)

と怒られたのもいい思い出です。

 

趣味が1つに収束した

結局、ゲームと音楽だけが細々と継続しているものの、今はビリヤードしかやっていません。

上述したもののうちゲームと音楽以外のものについてはまったくやっていないし、再開したいとも思っていません。

また、細々と継続しているゲームと音楽にしても、新しいものを発掘していこうといった情熱がなく、今までやったことあるもの聴いたことあるものを繰り返すにとどまっています。

これは、もちろん「ビリヤードが最高だから」というのもあるのですが、それだけじゃないことに最近気付きました。

 

未だにポケモンGOをやっている

ポケモンGO、巣に行ったりとかしないしジムバトルも殆どやっていないし、通勤の道すがらと弁当屋までの道すがらでしかやっていないので、出てくるポケモンもそんなに変わらず最早何も楽しくないんですよ。

でもリリース初日から継続してやっていて、気付けばレベル27、集めたポケモンは159匹です。

なんでやっているかといえば、完全に惰性です。

 

新しいものを見つけるアンテナの衰退

 

たまたまビリヤードを継続して熱く取り組んでいますが、気が変わらないのは惰性であって思考停止して同じものをずっと継続しているにすぎないといった側面もあるのではないか、とポケモンGOの件から感じています。

この点から自己分析していくと、新しい刺激的なことを発見するアンテナが機能していない感が強いです。

なんか楽しそうだな、と思うことはないこともないのですが、それが楽しいかどうか実際に試してみよう、といった行動まで結びつかないんですよね。

 

飽き性な人は好奇心も行動力も豊か

今やっていることがあるにもかかわらず、次のものにひょいっと移っていけるというのは、常に次のものを見つけられる好奇心の強さや、今やっているものだけじゃなく次のものにも魅力を感じることができる感受性の豊かさ、そして実際に移れる行動力があるのだと思います。

今やってるものが楽しくて仕方ないはずなのに、すぐに満足できて次のに移れちゃうって凄いよ。

惰性でポケモンGOをやり続けるとかないだろうし、頭の引き出しが多様性に富んでいくだろうから、めちゃくちゃ最高。

 

飽き性の欠点

好奇心に溢れ行動力が伴っているというのは素晴らしいことですが、世間一般からなんかよく思われていないことからも欠点も当然にあるわけで。

 

深いところの妙に触れにくい

サクサク次に移っちゃうと、やはり技術の奥深いところにある妙味を味わえないことが多いと思われるので、そこだけが残念です。

世の中、どの分野でもとんでもなくやりこんでいる達人がいるもので、その達人の世界における価値観、楽しみ方ってなかなかわからないものです。

これがわかるようになってくるとまた一段と世界が開ける感があるだけに、飽き性だとこうなりにくいのが玉に瑕。

 

原理原則まで理解してから次に移りたい

上っ面の部分だけしかやらずに終わるとせっかく試しにやってみた経験が生きないので、どうせなら興味を持ったことの原理、原則をある程度知ることができるといいのかな、と思います。

物事の芯の部分って、他分野にも応用可能な例が多いイメージです。

 

例えば上述したゲームの趣味が今の仕事に生きているという件ですが、ゲームは一般に、

「所定の制御では所定のフラグの成否の有無を所定の条件に基づいて判定しており、該所定の条件が成立することで所定のフラグがON状態にセットされ、他の処理が開始される」

という流れがあるわけで、こういった条件分岐や構成の仕方についてが、今の仕事で制御処理を考える際に非常に役立っています。

 

結論:飽き性だって悪くはない

長々書いてきましたが、飽き性だって悪くない、という結論になると私は思います。

ただ、せっかくやったならある程度ちゃんとまとまるところまでやった方が人生の彩りになるのかな、とも思うのです。

多くの分野で原理原則を知っていれば、今やっていることに平行展開できることもあって、効率もいいし楽しくできるし。

何がどこで役立つかなんて世の中わからないし、知識は武器です。

 

補足:1つを究めることも素晴らしい

文中、感受性が枯渇しているから1つのことしかやらない、といった風にも読めるようになってしまっていますが、そんなことはまったくなく、1つのことを求道していくというのはそれはそれで素晴らしいことだと思っています。

そもそも1つのことを極めていくのって感受性をフルスロットルにしなければできないですし、その感受性の使い方がアンテナのように多方向から受信するものなのか、レーザーのように一点から集中して受信するものなのか、といった差のはず。

どっちが良いどっちが悪いじゃなくて、感受性をしっかり発揮していればどっちでも良いんです。

 

私自身、飽き性だった頃からそういった「何か1つのものに打ち込みたい」という欲求は強かったですし、結果ビリヤードに落ち着いたことについて非常に喜ばしく思っています。

ただ、こと私自身においては、ビリヤードへの興味を今以上に引き上げて、加えて家族、仕事も大切にした上で、新しいものに対する興味も持って、極めなくてもいいけど色々やってみたいな、と思っています。

色々余裕がないからなのかな、と思うところがあり、この辺についても後日まとめます。