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球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

相撞きと個人練習のバランス

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人間、誰しも色々な事情があってその中でやれることをやって今日を生きているわけですが、それだとどうしてもやりたいけどできないことというものが出てきます。

私の場合であれば、ビリヤードをする時間が基本的に朝の短時間に限られていることで、個人の練習はどうにかなっても相撞きができません。

 

先日、久々に相撞きをしたのですが、自分なりの球を撞けるようになるまでに3時間以上かかり、その3時間の間ずっとぼろっぼろになる、という経験をしました。

いい機会だったので練習で養えることと相撞きで養えることとをまとめてみました。

 

 

 

ビリヤードの個人練習でできることできないこと

まずは個人練習について。

ここ最近、ひたすら1人で撞いていたことで何ができるようになって何が難しいのかがなんとなくわかってきました。

 

固定の配置を用いた反復練習により技術力を向上できる

固定の配置、というのはドリル配置に限らず、ロングドローの配置やイレ練習用の苦手配置等です。

外したり思い通りの加減、キレにならなかった場合に、直ちにやり直すことができるので反復して練習できます。

これにより基礎的な能力であったり技術力を向上させることができます。

 

私自身にあっては、個人練習によって引き球のキレとブレイクの威力が向上しました。

特に、引きがキレるようになったことでキレよりもイレを重視して撞いても十分なキレを獲得できることも増え、キレの向上がイレの安定にも寄与しています。

もっとも、現在フォームを固めている真っ最中なのでイレについてはそもそも低下気味なのですが。

 

イレやダシのない球等の難しい球の対策が難しい

自分で練習しているときに、イレもダシもないような配置の練習をする、というのは他の技術をほぼ習得したよほどの上級者か自虐性の強い方だと思われます。

これについてはすればいいだけのような気もしますが、私程度であればその前にやるべきことが山積みなので、イレもダシもない球やセーフティ返しの練習なんてまずしません。

 

攻防のバランス感覚やメンタルの切り替えを養うのが難しい

ひたすら守っていた中でバンクによる攻めとセーフティによる守りとのどちらも選択可能でどちらも難しい、といった球が回ってきたときに、その時点において率が高い方を選択する判断力を養うのが難しいです。

1人での練習だとそういう判断を迫られるようなことってないですし。

 

これについては、例えば9ボールのようなゲーム形式のものをやるときに、「自分A VS 自分B」といった想定でやればいい、というのをよく聞きますが、これ、どれくらい自我が発達すると真剣にできるのでしょうか。

どうしてもどっちが勝っても自分だしな、という意識が入り込んでしまって熱中できないのですが、トップ層の方々がみなこれに言及していることを思うに、真剣な練習のためにはそういった意識をしっかり持つことが大事なのかもしれません。

ただ、現状なかなかできないのも事実です。

 

相撞きは個人練習と逆

先日、ローテーションという15個使う種目をやったからというのもありますが、序盤は球が多すぎてセーフティ合戦、賢明な守備で獲得した一度のチャンスから一気に攻めきる、といったゲーム性だったこともあり、難しい球を連続して撞いたり、攻防のバランス感覚、メンタルの切り替えが強く必要になりました。

これを継続してやっていれば個人練習で養えない部分をしっかり養えそう。

 

反面、相撞きだと失敗すれば相手に渡りますし、ごく限られた種目における限られた内容のファール以外ではやり直しができないものですから、反復練習することが極めて難しいです。

なぜ失敗したか、どうすればできるのか、というところについて推論を立てつつ、類似配置でやれるだけやるしかないので、推論が正解であればなんとかなりますがそうじゃない場合の検証性が低いのでなかなか難しい。

 

どれくらいのバランスがいいのか

B級の私の場合ですが、週3回球を撞くと仮定した中では3回のうち1回は相撞きにしたいな、と最近感じています。

1回の相撞きでできる限りのことをやり、何が今不足しているのかをしっかり見極めて2回の練習でその部分を練習する、といったイメージです。

技術力ではなくメンタルやシチュエーション対策が急務である、となればその分相撞きを増やせればいいのかな。

 

こういうことを考えるに、個人練習:相撞きであれば6:4~4:6の範囲で都度推移するのかな、という風に思います。

これがC級くらいですとまずは個人練習に重きを、となりそうですし、逆にA級になると、どうなるんだろ。

 

まとめ

個人練習をしないといつまでも上手くなりませんが、相撞きもまた大事です。

どちらかに偏ることなくしっかりと両立させて、上手くそして強くなっていきたいものです。

 

あと、相撞きは相手あってのことですので、相手へのリスペクトを忘れてはいけないと思います。

実験のような球ばかり撞いて相手のやってることについてはまったく注目しない、といった失礼なことをしないように気を付けて、互いに気持ちよく相撞きしたいですね。

 

個人的には、一方的に蹂躙されているときであっても、ごくまれに回ってきた際の対応を実践できるチャンスと考えています。

時間は有限なので、いかなるときでも上達につなげられるよう意識を強くもっていきたい。