ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

ビリヤードのフォームに対する私観

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当ブログを継続して読んでいる方はご存知でしょうが、私はフォームに対する意識がかなり強い方です。

昨年からフォーム解析レッスンを継続して受け、レッスンの内容を踏まえてそれなりの頻度でフォームの刷新に取り組んでいます。

フォームに対する意識が昔からずっと高かったわけではないのですが、考えが変わるに至った経緯やフォームに対する考えについてまとめてみました。

 

 

 

フォームに対する意識の変遷

ビリヤードを始めたばかりのころは、B級の方しかいないお店で撞いていたこともあり、フォームに対する意識もそこそこに楽しく撞いていました。

それこそ週5だとか週6だとか、体力とお金の続く限り北へ南へと車を走らせ球を撞きまくってました。

その割にちっとも上手くなっていませんが、エンジョイ勢だったからだと今は思います。

 

フォームに対して意識低い系だったのが、昨年からフォーム原理主義に近いところまで考え方が変わってきているのですが、こうも変わった理由については明確です。

 

イレの好不調の波が激しすぎる

撞く時間、頻度が減ったからなのでしょうが、入るときは入るし入らないときはちっとも入らない。

そして入らなくなったときにその日のうちに自分で直すことがまったくできない。

日が開いて気が付くと直っていたりするので、原因がわからずたちが悪いと思う日々が増えました。

 

フォームの指摘が各方面から入る

上級者の方と撞いて、ボッコボコにされて、色々相談したりすると、大体「真っ直ぐ振れていない」とか「フォームがおかしい」とか、と指摘されるわけです。

これ、球筋だとか取り方だとか、そういう次元よりも前の次元ですよね。

ミカ・イモネンプロから「構えに入るときに重心を左右に動かさない方がいい」と指摘されたところから、3ヶ月くらいの間に色んなところを数名に指摘されたので、これは危機的状態にあるぞ、と確信しました。

 

それがあって、昨年からフォーム改善に取り組み、2年ぶりくらいに会った友人から「前に比べてフォーム綺麗になったね」と言ってもらえてちょっと嬉しくなったり。

当時何も言ってない人でも「???」ってなってたっぽいって、どんだけ酷かったんだろうか。

 

フォームなんて何でもいいのではないか

ちょいちょい目にするし、耳にも入ってくるこの意見。

「ビリヤード フォーム」で検索しても割と上位の方にフォームなんて気にするな系の記事がヒットします。

(リンク貼って例えばこれってやろうかと思ったのですが、ビリヤードのフォームの話の途中で消費者金融がどうのとか書いてて、害悪の典型みたいなサイトだったのでリンク貼りません)

 

この手の意見を言う方は往々にしてお上手です。

ご自身がフォームが多少アレでも上手く回っているのでこういった意見になるんだろうなと思います。

また、この手の意見には、ちょいちょいフィリピン人の誰それはどうたら、という論拠が添えられます。

そして、そのフィリピン人の誰それさんは事実真っ直ぐ振っていないので、なるほどなぁとも思うわけです。

 

慣れでカバーできるならフォームは重要じゃない

そのフィリピン人の誰それさんが週1で1回2時間とかしか球を撞いていないならともかく、フィリピンの球事情とかプロの球事情とかは知らないですが、業としてやってる方なら週数十時間撞いてると思うんですよ。

たしかジェフリー・イグナシオプロは日に10時間以上撞いてるはずですよね。

(調べたら日に13時間だそうです)

 

 

日に13時間って、一般のお仕事(1日7.5時間勤務)なら日に5.5時間残業で、週5だとしても月110時間以上の残業時間になるレベルで撞いてるわけです。

 

仕事だと方法論よりもカンコツの方が上手くいくとか多分にあると思われますが、ビリヤードのフォームも同じことだと思います。

業としてできる時間、頻度で撞けるなら慣れて結果が出ているフォームで何も問題がないと思います。

それより短い時間、低い頻度であっても、毎日3時間とかガンガンできてるなら案外なんとかなるとも思います。

フォームが多少真っ直ぐじゃなくても上手い人っていうのは、結局そのフォームでも結果が出るレベルまで修練なさった方なわけで、尊敬できます。

 

そこまで撞く時間をねん出できないならフォームが大事

一方、趣味で短時間にまばらな頻度でやっているならば、フォームは大事だと思われます。

フォームが体系立っていたりシンプルであったりすれば、自分自身に変化が生じ歪んだ際にも原因を特定し修正対応できます。

一方、我流のカンコツの中で組み立てられた複雑なフォームだったりすると、歪んだ際にどうにもなりません。

 

往々にしてイメージと実際との乖離は結構激しいので、この乖離を埋めるためにもフォームを体系化してまとめておくべきだと思います。

そして、そうやってしっかりまとめるなら、タイミングが合う瞬間だけ真っ直ぐキューが出る、といったフォームではなく、常時真っ直ぐキューを振れるフォームを作り上げる方が理に適っていると思うわけです。

 

人間の構造上真っ直ぐキューを振れる?

人間の構造上真っ直ぐには振れない!という意見もよく目にします。

何を持って真っ直ぐなのか、どのオーダーまで求められているのか、その辺はわかりませんが、ビリヤードに求められるミリオーダーくらいのレベルの真っ直ぐってできますよね。

難しいし時間がかかりますが、フォームを意識するならば挑んでみるのがいいんじゃないかな、と思う次第です。

 

何より、真っ直ぐ振れないってぶーたれる人って、ちょっとやってみて上手くいかないときにできない自分を正当化するために言ってる感が強いんですよね。

当ブログではちょいちょい書いていますが、ビリヤードにおいては「ちょっとやってすぐ上手くなる方法」なんてないので、地道にコツコツやっていくしかないわけですから、正当化する暇があったらその時間に練習をした方が上達するように感じます。

 

真っ直ぐ振れるフォームの身に着け方

まずは、フォーム解析レッスンに行きましょう。

 

 

ネットの情報だけでどうにかしよう、というのは極めて危険です。

文字の情報って文字から想起されるイメージが書き手と読み手で食い違うとか当たり前にあります。

例示するのも面倒ですが、どれだけの友人、カップル達がLINEの些細な文面きっかけに喧嘩してるのか考えれば自明かと。

 

そして、どんな芸事でも個人の力だけでなんとかするっていうことはなく師匠やコーチがいて指導されるのが当たり前ですし、ビリヤードだって同じです。

何かのパイオニアはその分野で独力説にしても、新規のものっていうのは既存のものの組合せから発生することが殆どであることを考えるに、該既存のものにおいて師事関係があったと考えることが適切かと。

人類には歴史があって積み重ねがあるんだから、それを利用しないのはもったいない。

 

関東以外の地方の方は、距離の関係でフォーム解析レッスンが難しいでしょうから、信頼できるプロに教わるのが一番無難だと思います。

フォーム解析レッスンだって西尾プロに教わってるわけで、何はともあれフォームはプロレッスンです。

 

色々と教わり、改善すべきところを抽出した上で練習を重ね、また教わり、と繰り返していくことで真っ直ぐ振れるようになる、と思います。

私もまだまだフォームがぐずぐずなので、このサイクルを頑張って回して綺麗なフォームになりたいものです。

 

まとめ

毎日がっつり撞けるならフォームなんてどうにでもなるけど、これはなかなかに修羅の道。

そうじゃないならちゃんと意識して真っ直ぐ振れるようになっていった方がいいんじゃないかな、と思うけども、真っ直ぐ振ること自体が難易度高いからこれもまた羅刹の道、と思う次第です。

私自身は、真っ直ぐ振れる未来の方がロジカルだし見た目綺麗そうだし汎用性高そうだから羅刹の道を歩みたい。

 

キューの向きが狙いよりも左右にずれたら球が入りませんし、狙いよりも上下にずれたらダシが悲惨になります。

真っ直ぐ振れる綺麗なフォームで、イレ、ダシ共に精度を上げていきたいものです。

そのためにも、プロレッスンであったりフォームを意識した練習であったりをすることが大事だなと思います。