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球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

L字ドリル攻略

L字ドリル。

的球の配置がL字のドリル配置だからL字ドリル、という名称ですが、安直な名称にそぐわない難易度の高さ。

初めて知った2015年3月頃から折を見て挑戦しては跳ね返され早2年。

これができるとか最早プロレベルでしょ、とグツることも多々ありましたが、ちゃんとしたA級の方にやっていただくと初見か2回目くらいにはクリアするのを目の当たりにして。

A級がサクッとクリアってことはB級でもやりこめばクリアでき得る課題なんだと身につまされ、でもやっぱりクリアできなくてで、つくづく自分の下手くそ加減に苛立っていました。

 

2017年、ついにL字ドリルをクリアしました。

小躍りするくらい嬉しい。

 

 

 

L字ドリルの配置

おさらいですし文字だけでも想像がつくと思われますが、念のため図示もしておきます。

 

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こんな配置。

1番から順に左下コーナーに入れていって15番まで取っていこう、というドリルです。

当然ですが、的球を入れた時に他の的球に手球がぶつかってはダメだし、狙う穴が変化するのもダメ。

 

なお、基本的に略等間隔ですが、8番と9番の間をちょっと開けておかないと8番をどうやっても的球ジャンプでもさせない限り9番にぶつかるとなるので注意。

 

攻略して気付いたこと

今回、ついにやりきった(本当は動画で証拠をアップすべきなんでしょうけど、諸々面倒なので文字だけです)ので、L字ドリル攻略で気付いたことをまとめてみます。

 

4番~7番が難所

この配置の難所は前半部分、4番から7番だと感じています。

1番~3番は手球を転がす量が少ないし、90度分離でも真横に近いのでイメージしやすいですが、4番くらいから90度分離で下の短クッションに入ってから右の長クッションに近づくラインになります。

このため、押しの回転量を調整していくか、2クッションさせるかを選択していく必要が出てきます。

 

安易に芯撞きしてしまうと手球が長クッションにタッチしてほぼ詰みになることが多いです。

 

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また、前半については左振りを維持するために転がす量を徐々に増やしていく必要があります。

これがショートしてしまうと、下記のような配置に。

 

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右振りになり5番を入れるときに何をやっても手球が6番に当たってしまうので詰み。

 

ショートを嫌ってロングするとカットになってロング地獄から抜けられなくなったり最悪下記のような配置に。

 

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5番が見えなくて詰む。

 

前半はこんな感じで、詰みもちらほらあってかなり難しい。

一方、後半については、右振り左振りについて余程の厚み(薄すぎると詰む)じゃなければどちらでもなんとかなるので、ダシの難易度については8番までいけるかどうかの部分が大きいです。

 

後半はプレッシャーとの戦い

やり直しは1番からなので、9番以降は撞くたびに「絶対に外したくないしダシミスしたくない!」という気持ちが強くなってくるので、メンタルとの戦いに近いです。

メンタルを鍛える意味でもこの練習はいいかもしれない。

 

リカバリーのショットを多く覚えられる

例えば、振りはあるけど手球が土手に略タッチしちゃったとき。

こういうときは左上でリカバリーできました。

 

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また、ど真っ直ぐだったりわずかな右振り又は左振りのときは、引き球でのリカバリー。

 

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そして、薄くなり過ぎた時は左下を効かせて球の勢いを殺すことでリカバリー。

 

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こういった球の練習にもなりました。

どの球も覚えておけば実戦投入しやすいので、多少ミスした場合にも練習できるものがあるいい練習だと思います。

 

突き詰めるとシュート力が大事

上手くいってる時でも細かく上下の撞点や力加減を意識する必要があって、そういったダシの意識を強くもった上でシュートする必要があるので、L字ドリル攻略には何よりもシュート力が大事だな、と感じました。

上記のようなリカバリーショットも、成功するかしないかは結局シュートできるかどうかなわけですし。

攻略できなかった今まで現在とで一番違うのがシュート力なので、シュート力を向上させることでL字ドリルを攻略できるようになるんだと思います。

 

L字ドリル攻略のまとめ

シュート力を上げてどうにかしよう、という「レベルを上げて物理で殴る」みたいな結論になっていますが、ポケットビリヤードなのでやはりシュート力が大切なんだと思います。

ダシの多様な加減を意識して難しくなるのはシュートなので、シュート力を上げることがダシの上手さに繋がる、はず。

 

L字ドリルについては前半が難しいのでここをしっかり練習するとか、左右を極力使わずに上下だけで頑張るとか、を意識するといいと思われます。

特に、前半は1クッションと2クッションのどちらを採用するかとかも選択する必要があるし、ダシの感覚養成にもいい練習だと思います。

 

たまたま1回クリアできただけの感もあるので、引き続きL字ドリルに挑戦してクリア率を上げていきたい。

また、平口プロがアップしてた逆L字(15番から1番に向けて順に入れていく)もやってみたいところ。

 

余談:ここ最近シュート力が向上した理由

1年かけてフォームを見つめなおしたから、に尽きると思われます。

ようやく安定性に繋がるフォームになったかな、という感じです。

もっとも、先日のチャレンジマッチの頃をピークにどうにもフォームがしっくりこなくなってきていて、よくわからないシュートミスが多々発生している最近です。

 

テイクバック時に体が動いている、キューが上下に波打つストロークになっていると各方面からご指摘を受けているので、テイクバック時に問題が生じているのは間違いないようです。

ただ、準備ストローク時のフォロースルーが左右にブレブレで、こっちの問題をどうやれば解決するのかがわからないのがきついです。

また解析レッスンに行きたいところですが、どうにも予定が立たない最近です。

 

フォームに違和感があるときは鏡を使って確認しているのですが、鏡だけじゃなく撮影も駆使した方がいいのかも。

悩みが尽きないですし、あまりフォームに気を取られるなと大西プロよりご指摘受けていますが、なんてことないと思っている球をサクッと飛ばす現実が目の前にあります。

不調だ!となったときにそれを解決する手法を見つける、という練習だと思いどうにかしていきます。