高橋邦彦プロによるレッスンが凄すぎた
※2017年1月16日、図面一部補正
ASKT!
Twitterの方でちらほら書いていましたが、今週はプロの指導って本当にすごいなぁと効果を実感した1週間でした。
ビリヤードでもちょっとやっただけですぐ結果がでることがあったね!
あと、今回の記事は今年の目標も最後に記載しています。
年明けてから何日経ってるんだって話ですが、早急に結果が出るわけでもないことを黙々やってたので目標を立てていないことを忘れていました。
テーマ1:ダシのラインの練習
前回の記事で書いた「練習したことないからわからない」配置について、あれこれ調べて練習してみました。
今回の配置
短クッション際で穴に近い球(1番)から9番に出す配置。
今までなんとなくもっていたイメージが随分と厚めでダシに失敗しがちだったので、どれくらいの厚みが適切なのかまずは調べてみました。
調べた結果
下図の点線のライン上近傍が適切なようです。
このライン上に手球を置いて球なりの押しで撞いた際の結果は、こんな感じ。
もちろん、力加減次第でショートもロングもしますが、この厚みなら極端に弱い加減にする必要もなく、撞きやすい弱い加減でいい感じに転がりました。
適切な厚みに出すドリル練習
厚みがわかったところで、その厚み付近を狙って出すためのドリル配置を作って早速練習してみました。
配置は、こんな感じ。
手球の位置については、左振りを維持しつつ上図より厚くしたり薄くしたりして、それぞれの手球の挙動もなるべく覚えるように意識してみました。
練習結果まとめ
穴傍にあるため、厚みが雑でも入っちゃうことでダシのラインも露骨に変化してしまうことがわかりました。
穴の中心から入る厚みに対して厚すぎた場合には手球の転がりが抑制+クッションに入るのが右上コーナーに寄るし、薄すぎた場合には手球が多く転がる+クッションに入るのが右サイドに寄るし。
ちゃんと正しい厚みに手球を転がさないとポケットされたとしてもポジションで苦しむことになると実感しました。
穴傍で大体入るといっても気を引き締めて。
高橋邦彦プロによるレッスン
たまたま高橋邦彦プロが朝から出勤に変更になっていたらしく、レッスンを受けるチャンスが巡ってきました。
高橋邦彦プロとは
高橋 邦彦(たかはし くにひこ、1969年3月4日 - )は日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)所属のプロポケットビリヤード選手(第29期生)。長崎県出身。日本で2番目となるポケット・ビリヤードの世界チャンピオン。愛称は「ドラ邦」(ドラマティック邦彦の略)。メッヅ専属。 《世界一と評される不屈の闘志を武器に、土壇場で最高のパフォーマンスを発揮する日本の『エース』(ビリヤード・ウォーカーの選手紹介より引用)》
詳細はWikipediaを見てもらいたいのですが、簡単に言えば元世界チャンピオンです。
Wikipediaに記事がある数少ないプロの1人。
ロングドローのキレについて
フォームについてはなんとなく自信が湧いていたので、まずはロングドローのキレについてみてもらいました。
2、3球撞いて、もらったアドバイスは下記の通り。
・キューが最高速度になっているのが手球の接触よりも随分後の時点になっている。これはこれで接触時間の長い重い球が撞けるけど、ロングドローのキレを増すだけなら接触直後に最高速度になる軽い球の方が向いている
・全部が全部そういう軽い球に切り替える必要はまったくなく、このショットに限り最高速度が接触直後になるような撞き方にした方がよい。ショットバリエーションは色々あるので、その1つとして捉えてもらえれば
・撞き方が変わってミスキューの恐れが出てくるとは思うけど、撞きこんで恐れを払拭してほしい。ミスキューは必要経費と割り切って気にせず
アドバイスを受けて試しに撞いたら、あんまり上手く腕を振れていなかったのにかなり引けました。
ドラ邦プロすごい。
ブレイクスピードについて
次いで、ブレイクスピードについても見てもらいました。
こちらは、先日受けた大西想プロのレッスン内容を踏まえ、頭を残すイメージにしつつ2、3発撞きました。
その結果もらったアドバイスは以下の通り。
・こちらも最高速度になるのがキューが手球に当たった後。引き球の時に比べれば随分とマシではあるが、あと1センチくらい手前で最高速度を迎えるようにするといい
・体の動きだしが速い。体が前に動く=キューの助走距離が減るなので、動くのは我慢してキューを振り始めてから動くように意識するといい
・ブレイクは別種目と割り切って練習に励もう
・最高速度を迎える位置が手前になるような撞き方に変わることで振りぬくことへの恐れが生じるけど、こちらも恐れずに振りぬけるようになるべく頑張る
過去何度か「動画で確認するとタメが少ない」と気付いていたけど、そこまで問題視していなかったタメの少なさ問題。
まさか速度の上昇を阻む要因になっていたとは。
アドバイスを踏まえて試しに撞いたら結構いい速度が出ている感がありました。
高橋邦彦プロによるレッスンのまとめ
キューが最高速度を迎える地点、ってハイスピードカメラで撮影しない限り自分1人ではまず気付けなかったので、目から鱗でした。
何より、ちょっと意識して実践するだけで効果があったので、わずか10分でしかも無料のレッスンだったのに世界プロのレッスン凄すぎ!
伸び悩みを感じたときにはまた受けたい!
テーマ2:キレ練習
そんなこんなで高橋邦彦プロによるレッスンを受けた後に、改めてロングドロー練習をやってみました。
この練習に限り、サララシャではなくラシャの張り替えが行われていない重いラシャの台でやっています。
今週は、上述したキューが最高速度を迎える位置を手前にする意識で撞きこみました。
配置は下記の結果の図を見ればわかるから割愛です。
今週の結果
過去最高に引けた!
サララシャじゃないのに短クッションからさらにちょっと転がるって、今までより1ポイントくらい多く引けてる。
ちょっと高橋邦彦プロのレッスン凄すぎない?
思わず結果を写真に撮っちゃいました。
キレ練習まとめ
最高記録が明らかに伸びましたが、再現性に乏しかったのが残念でした。
撞点のずれが発生することも多く、まったく引けなかったこともちょいちょいあったので、まだまだ練習の必要があるようです。
ただ、上手くできたときは従来よりも引けていたので、この技術をちゃんと習得できるように練習頑張ります。
テーマ3:ブレイク練習
こちらも高橋邦彦プロのアドバイスである、タメを作る、最高速度を迎える箇所を気持ち手前に、といった要素を意識して練習。
大西プロによるアドバイスも引き続き意識してみました。
今週の最高速度
34キロ突破したー!すげー!みこみこだー!
高橋邦彦プロのレッスンまじパネェ!
ブレイク練習まとめ
肘の振り方、頭の位置、目線の位置、最高速度を迎える箇所、体の起こし方、体の動かし方、力の出し方、タメの作り方、とか色々を考えながらブレイクしているのですが、こんだけ色々ごちゃごちゃ考えながらやってたら上手くいくわけがなく。
35キロ超えたのも1発だけだし、今週は大体が30~32キロ、まれに33~34キロ、と、まぁいつもと変わらず。
ただ、全部が上手くはまったときの上限値は高橋邦彦プロのレッスンのおかげで伸びたし、今頭を使って意識しないとできない各要素について、無意識でもできるようになるべく1つ1つつぶしていきます。
余談
速度が30キロ程度だったブレイク後に下記のような配置に。
4個インだし取り出しが見えてるしだったので、マスワリできました。
的球をいっぱい入れるブレイクって速度じゃなくて当たり方なんだよな、って痛感した瞬間でした。
次週に向けて
キレとブレイクについては、高橋邦彦プロに教わった要素を消化していきます。
イレやドリルについては、5個取りきりかな。
真っ直ぐ撞くことができている自信が湧いているので、このいい調子を維持できるように今のうちに体得までこぎつけたい。
終わりに:今年の目標
そういえば何も立てていなかったので、今年の目標をいくつか立ててみることにしました。
目標1:ボウラードのアベレージを140に
最近自己ベストで138を出したばかりなので高すぎるような気がしていますが、今の感覚を継続できればいけないこともないんじゃないかな、とも思っています。
ボウラード自体は、平撞きブレイクの練習を兼ねて細々やっていたのですが、今年も折を見て実践していきます。
アベレージ出したいけど、ボウラードでもブレイクは変わらず力いっぱいで。
ブレイク命の種目であるボウラードを舐めているように感じられるかもしれませんが、力でねじ伏せたい小久保イズムです。
目標2:ブレイク最高速度の更新
2015年に偶然出た「37.74km/h」を更新したい。
これの方がボウラードよりも難しいように感じているけど、壁は高い方がいいかなと。
目標3:安定した2-2配置でのスクラッチ
キレについては、最大距離がぎりぎりスクラッチに届くところまできているっぽいので、精度とアベレージを上げていきたいところです。
8割程度の加減でスクラッチできるようになれば精度も出せると思うので、最大距離を今よりも伸ばせるように頑張ります。
年末にこの記事を見て、おさらいしたいものです。
現状は対人(相撞きや試合)環境にないので自己完結する目標だけですが、年内に人と撞けるようになった際には対人関係の目標を追加します。
今年も1年頑張るぞ!