ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

斬Plusハイブリッドマックスの評価

※こちらの記事は、モデルチェンジ前の斬Plusハイブリッドマックスを扱った記事となっています。

最新モデルである斬Plus2ハイブリッドマックスについては、下記リンク先の記事を参照してください。

 

 

先日の西尾プロのフォーム解析レッスン時にタップの厚さが限界だと指摘されたため、タップを交換してみました。

取り付けたタップは、斬Plusハイブリッドマックスです。

交換前も同じタップで、同じタップを続けて使うのって人生で初めてなのですが、あまりに高性能なのでもうずっとこのタップでいいかなと思っている次第です。

 

 

 

斬Plus ハイブリッドマックス概要

「すべてが最大値」のコンセプトモデル

斬タップ初のハイブリッド構造で、手球を捉える革素材とタップの中心から先角にかけての革素材(CORE)を全く違うものにする事で、スリップや見越しの軽減に成功。「Hのような反発力」「Mのようなスピン量」「Sのようなコントロール」

まさに三位一体となった最上級モデルになっています。

 (引用:ZAN-tip公式HPより)

硬度を示すDuro数値は91.0とのこと。

業界標準っぽいモーリ4QのDuro数値が90.7なので、数字だけを見ると結構硬めです。

なお、斬タップのラインナップで見るとハイブリッドマックスは中間の硬さです。

 

斬Plusハイブリッドマックスの良いところ

B級だしタップについての感性があまり鋭くない身ですが、その身で感じるタップの評価をしていきますが、良いところてんこ盛りです。

なお、私自身のタップの好みは、ミディアム程度の硬さ(Duro数値だと88~90程度)のタップを好み、貧乏性なので限界ギリギリまでタップ交換しないせいでがっつり硬くなってても使い続けている、ソフトの硬さ(Duro数値だと85~87程度)のタップは殆ど使わない、といった感じです。

 

食いつきが凄い

斬Plusハイブリッドマックスで球を撞いたところ、明確に「食いつく」感覚を感じることができました。

ここでいう「食いつく」という感覚は、撞いた瞬間にタップが手球に埋まり、タップと手球とが接触している時間を知覚できる、といった感じの感覚です。

 

結構硬い

こういった食いつく感覚って硬さがソフトのタップだと体感できますが、ソフトのタップで食いつくときって食いつきの前後の感覚が結構ぼやけるんですね。

斬Plusハイブリッドマックスの場合、食いつきの前後の感覚がかなりクリアで、食いついてはいるけどそれなりに硬いといった感じです。

硬度と食いつきが両立していてすごい。

 

打感が気持ちいい

柔らかすぎてぼやけることもなく、硬すぎてガチガチになることもなく。

適度な硬さで、撞いていて素直に気持ちいいです。

今球を撞いてる!突いてるじゃなくて撞いてるだ!と、なんかこの文字だけではわからないニュアンスですが、そういうニュアンスです。

 

押しが弾けないし切れる

初めて使った時にびっくりしたのですが、他のタップで撞いた際よりも押し球の弾け具合が減り、結果押しのキレが1~2割よくなった感じです。

弾けなければそういうラインだったの?!と驚くことしばしばです。

 

引きがしっかり乗る

押しだけじゃなく引きについてもよく切れます。

マキシマムスピナーでおなじみのモーリタップ・ジュエル・ルビーでは最後まで経験できなかった感覚です。

撞点を今までよりもちょっと上げてもやりたい引き加減を実現できるので、イレの安定性も向上できてすごい。

 

ちょうちんにならない

昔のタップではよくあった経年劣化の一つであり、タップの側面が膨らんだ状態になった際を指すちょうちん。

ちょうちんになると手球の端っこタップの端っこで撞いた際に生じる衝突時のエネルギーをタップで受けることができなくなりミスキューが発生しちゃう、といった問題があります。

なったらなったで膨らんだ分を切り取ればいいのですが、まぁ面倒です。

 

斬Plusハイブリッドマックスの場合、使い切る最後までちょうちんが発生しませんでした。

今までのどのタップでも途中で1回か2回かは発生していたので、ちょっとびっくりしました。

 

斬Plusハイブリッドマックスの微妙なところ

いいところはいっぱい書きましたが、微妙なところも多少あるものです。

こういったことを隠しておくのはアンフェアなので、大好きなタップではあるけどもアレだなと思うところもいくつか書きます。

 

値段が高い

斬Plusハイブリッドマックスは1個2000円程度です。

こんだけ高性能なんだからそれくらいしても当然!と個人的には思っていますが、安いタップって150円とか200円とかなんですよね。

 

個人的には、積層タップってモーリやKAMUIを筆頭に基本が1500円で、上位モデルだと2000円、とのことなので、積層タップとしては妥当な値段だと思うし、一度交換したら余程のことがないと半年以上はそのままなんだから、2000円でも問題ないと思っていますが、単層タップに慣れた方からすると高いことは否めません。

ちなみに、150円の単層タップを10個買って当たりを探す、という高尚な遊びもあるようですが、そうなるとコストは工数が増えることを考えると単層タップの方が高いんじゃ、とも思います。

 

一番上の層を削らないと真価を発揮しない

前回もそうだったのですが、特にキレについて、一番上の積層1枚を削らないと発揮できなかったので、積層1枚分捨てることになるのがデメリットというかなんというか。

この斬Plusハイブリッドマックスは1枚剥がしてからが本領発揮っていう話、色々なところで耳にするのですが、なんでなんだろうか。

 

まとめ

がっつり柔らかい又はがっつり硬いタップが好き、といった方や、積層はそもそも許せない、といった方以外には最良のタップのように思います。

まだ使ったことがない方は一度使ってみてはいかがでしょうか?

 

 

余談:タップの選び方について

過去に当ブログで記載したことがありますが、以前通っていたお店の店長に言われた「タップ選び=ラーメン屋選び」というのは、ごもっともだと思っています。

好きなラーメン屋はあるけど同じラーメン屋には行かずに渡り歩く人もいれば、一度好きなラーメン屋が決まれば足しげくそこに通う人もいる。

タップも、好きなタップはあるけど毎回異なるタップを付けて楽しむ人もいれば、一度好きなタップが決まればもうそれを付け続ける人もいる。

完全に好みの話なので、好きにやるのが一番だと思っています。

 

ちなみに私は、好きが確定したらそこに足しげく通うタイプだけどそもそも好きがなかなか確定しないからしばらくは渡り歩いている、といった感じです。

なので、廃盤になったりしなければ当分は斬Plusハイブリッドマックスを使う予定です。