ビリログBtoA

球を撞いた記録と日々思うことと。ビリヤードがメインのブログです。

鈴木さんちの球日記のコメントに関する詳細

※19時半に追記あり

 

ここの所撞いていないのですが、人様のコメントにわかりにくい文章を残してしまい、図がないとどうにもならない、と思い至り自分のところに詳細を記載します。

本記事の前提は、下記3月4日から3月6日までの鈴木さんちの球日記を見てください。

 

・3月4日

d.hatena.ne.jp

 

・3月5日

d.hatena.ne.jp

 

・3月6日

d.hatena.ne.jp

 

以下、見ていただいた前提で記載します。

 

厚みによって手球と的球の分離ポイントがずれる、ずれない、といった話ですが、一般社団法人日本トライボロジー学会(摩擦に関する学会)の会誌、トライボロジストの2009年7月分(第54巻第7号)の「スポーツとトライボロジー(2)」内「ビリヤードのトライボロジー」の中で、詳細な研究とその結果が記載されていました。

学会に論文として上梓されているようです。

 

現在その内容を確認できないので詳細は記憶にないのですが、昔読んだ記憶の中では、厚みが薄くなるごとに分離ポイントのずれが徐々に発生し、厚み半分で最大のずれ、以降は薄くなるごとにずれも減少する、という結果であり、ずれの数値をグラフ化したものは割ときれいな正規分布のグラフとなっていました。

スピードの影響についても書いてあった記憶はあるのですが、そこについてはあまり覚えていないです。

 

当時3Dプリンターが流行る前だったのに課長が職場に導入してて、プリント中暇だなって思ってた時にたまたまトライボロジストが置いてあったので読んでたのですが、衝突の瞬間にそんな現象が起きてるのなら入る厚みってなんなんだろな、と思っていました。

 

多分、この現象を利用したのが鈴木さんの日記の配置であり、また、下記の配置もそうなんだと思います。

 

f:id:fumy_billiard:20160307163039j:image

 

1番は短クッションと3番にタッチ、1番と3番は長クッションと平行という配置で、厚み半分でスパンッと芯撞きすると3番をコーナーに入れられるっていうやつです。

これ、福島時代にSAの方に教えていただいたのですが、今回のコメント欄の色々を見るとあまり一般的ではないのでしょうか?

 

追記

芯じゃなくて押しが正解だったようです。

芯だと入らなかったのですが、押しなら入りました。

間違って記憶してた模様

 

これ自体は実戦で使う機会が略ないのですが、厚みに関しては、頭で覚えるんじゃなくて撞点ごとに的球が入る風景を覚えておかないとちゃんと入る厚みはわからないままだよな、と思った次第です。

あと、この現象をスロウと呼んでいいのか、世のスロウの定義が「摩擦によって方向が変わる」であるならばこれはスロウじゃないな、言葉の定義上はスキッドが近いけどスキッドの指すところはこれじゃないからな、とも思いました。